京柱峠

京柱峠

京柱峠（きょうばしらとうげ）は、徳島県三好市東祖谷樫尾と高知県長岡郡大豊町西峰の県境にあります。標高は1,123mで、周囲の山々を一望できる素晴らしい眺望が楽しめるスポットです。

名称の由来

この峠の名称は、弘法大師が阿波（現在の徳島県）から土佐（現在の高知県）へ向かう際、谷を越えた距離があまりにも長く、京都への道のりに匹敵するほどの困難さがあったことに由来しています。そのため、「京柱」と名付けられました。

道路の状況

京柱峠を通る道は国道439号に指定されています。この国道は、国道492号や徳島県道、高知県道113号東祖谷山大杉停車場線と重複しており、峠越え区間は極めて狭い道が続きます。また、ガードレールがない場所や陥没が見られるところも多く、特に「酷道」と呼ばれる国道439号の中でも屈指の難所とされています。そのため、冬季には積雪や凍結の影響で通行止めとなることがあります。

自転車イベント

2014年からは、京柱峠は「ツールドにし阿波」という自転車イベントの会場としても利用されています。このイベントの中で、最も困難なコースのチェックポイントとされており、参加者やサイクルツーリストで賑わう特別な場所となっています。参加者は峠を越える体験を通じて、自然の美しさと地域の魅力を感じることができます。

かつての茶屋

かつてこの峠には茶屋が存在しましたが、店主の高齢に伴い、2018年4月に営業を終了しました。最後の営業は2017年11月までであり、冬季休業によるものでした。茶屋は、峠を越える人々の憩いの場として多くの人に利用されていましたが、その歴史に幕を下ろしました。

結論

京柱峠は、その美しい景観と歴史的背景から、多くの人々に愛されている場所です。また、峠越えの道は自転車やバイクのライダーにとってチャレンジとなっており、地域のイベントを通じて新たな魅力を提供しています。訪れる人々は、この峠を通じて自然の息吹を感じ、多くの思い出を作ることができるでしょう。

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