京津都市間鉄道

京津都市間鉄道



京津都市間鉄道は、中華人民共和国の首都である北京と、重要な港湾都市である天津を結ぶ高速鉄道です。中国における高速鉄道網整備の初期プロジェクトとして、2005年7月4日に着工されました。この路線は、将来的な中国全土の高速鉄道網（総延長17,500kmを計画）のモデルケースとしての役割も担っています。

概要



この鉄道は、総延長116.907kmの旅客専用線で、建設費は14億3千万人民元（約1.73億ドル）です。2007年12月10日に北京地区で、12月16日に天津地区でそれぞれ完成し、2008年8月1日に運行を開始しました。

路線の最高速度は350km/hですが、営業運転では330km/hを上回らない速度で運行されています。電化方式は交流25kVで、北京南駅、亦荘駅、永楽駅、武清駅、そして天津駅の5駅が設置されています。

北京側のターミナルである北京南駅は、大規模な改修工事を経て、2009年には北京地下鉄4号線との接続も開始されました。天津側のターミナルである天津駅は、天津地下鉄2号線、3号線、津浜軽軌（延伸区間）と接続しており、都市交通の要となっています。

京津都市間鉄道の信号通信システムは、中国企業2社とドイツのシーメンスの連合企業が担当しました。また、車両にはICE3タイプのCRH3型と、日本の技術を基にしたCRH2型が投入されました。しかし、CRH2型は安全走行可能な設計上の限界速度を超える速度で運行されたため、技術協力元の東日本旅客[[鉄道]]（JR東日本）と川崎重工業から抗議を受け、2009年2月までにすべてのCRH2型車両が他路線に転属されました。

2008年6月24日には、CRH3型車両が中国国内の鉄輪式鉄道として当時の最高速度となる394.3km/hを記録しました。

延伸と高速運転の再開



2015年9月20日には、延伸線である津浜都市間鉄道が開業し、天津市の中心部から海沿いの浜海新区までが23分（北京南駅からは1時間2分）で結ばれるようになりました。

2018年8月8日には、350km/hでの営業運転が再開され、更なる高速輸送サービスを提供しています。

歴史




使用車両




駅一覧



  • - 北京南
  • - 亦荘
  • - 永楽
  • - 武清
  • - 天津

※背景色が■で、かつ斜体字で表示している駅は現在施設が供用されていない、または完成していないことを示します。


外部リンク




京津都市間鉄道は、北京と天津という二つの重要な都市を結ぶ重要な交通インフラとして、両都市間の交流を促進し、中国の高速鉄道技術の発展に大きく貢献しています。

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