京王書籍販売

京王書籍販売株式会社と啓文堂書店

京王書籍販売株式会社は、京王グループの企業で、書店チェーン「啓文堂書店」を運営しています。京王電鉄の完全子会社であり、本社を東京都多摩市に構えています。

店舗展開

京王電鉄沿線を中心に、東京都と神奈川県内に「啓文堂書店」を展開しています。特に、京王電鉄の駅改札外や、駅ナカ商業施設の京王クラウン街、フレンテ、京王リトナード、そして京王の駅ビルやショッピングセンター内に出店している店舗が多く見られます。一部店舗は京王沿線外にも展開しています。

沿革

創業期

1975年8月8日、京王エステート（現：京王不動産）の書店営業部として事業を開始しました。この日を同社の設立日としており、啓文堂書店1号店として府中店を東京都府中市にオープンしました。

1988年11月には、京王帝都電鉄（現：京王電鉄）の完全子会社として京王書籍販売株式会社が設立され、翌1989年1月に京王エステートから分離・独立しました。同年7月には、本社を東京都新宿区から多摩市関戸へ移転しました。

出来事

2008年7月22日、京王八王子ショッピングセンター内の京王八王子店で、八王子通り魔事件が発生しました。この事件により、ショッピングセンター全館が一時休業となり、啓文堂書店京王八王子店では営業時間の短縮措置が取られました。また、事件後には被害者を偲ぶ献花台が設置され、店舗はリニューアル工事を経てレイアウトが変更されました。

2015年には、太田出版から発売された書籍『絶歌』について、被害者遺族の心情に配慮し、発売前の段階で取り扱わないことを決定しました。全店舗で販売を自粛し、店頭での取り寄せやネット予約も受け付けない対応を取り、大きな反響を呼びました。

近年の動き

2016年1月24日には京王八王子店が閉店しました。

2018年3月28日、京王府中ショッピングセンターが「ぷらりと京王府中」へリニューアルするのに伴い、府中駅改札前店が2階に新規オープンしました。3月30日には、1号店である府中店が1階に移転し、「府中本店」としてリニューアルオープンしました。

店舗

現行店舗

現在営業中の店舗については、公式サイトの「啓文堂店舗一覧」を参照してください。

かつて存在した店舗

過去には、以下のような店舗が存在していました。

23区内
神田駅前店（千代田区）：2014年1月閉店
九段下店（千代田区）：2014年4月閉店
代田橋店（世田谷区）：2015年3月20日閉店
京王百貨店書籍売場（新宿区）：2015年9月30日閉店
新宿店（新宿区）：2017年3月31日閉店
幡ヶ谷店（渋谷区）：2015年11月30日閉店
笹塚店（渋谷区）：2021年2月22日閉店
府中市
（初代）府中店：1991年閉店
武蔵野台店：2018年9月17日閉店
東府中店：2019年3月18日閉店
（2代目）府中店：2021年4月11日閉店
中河原店：2022年2月13日閉店
八王子市
高尾2号店：2014年6月30日閉店
京王八王子店：2016年1月24日閉店
めじろ台店：2015年8月24日閉店
南大沢店：2021年2月15日閉店
多摩市
永山店：2018年7月15日閉店
聖蹟桜ヶ丘店：2015年11月30日閉店
その他東京都
稲城店（稲城市）：2015年3月14日閉店
武蔵小金井店（小金井市）：2016年1月18日閉店
豊田店（日野市）：2022年2月20日閉店
神奈川県
若葉台店（川崎市）：2015年3月閉店
相模原店（相模原市）：2015年6月21日閉店
東海大学前店（秦野市）：2017年9月18日閉店

関連情報

京王グループの一員であり、京王電鉄が親会社です。
京王クラウン街は、京王電鉄の駅ナカ商業施設です。
京王不動産は、同社の母体となった会社です。
本社は京王プラザホテル多摩に所在しています。
京王八王子ショッピングセンターでは、過去に八王子通り魔事件が発生しました。
書籍『絶歌』の販売自粛については、関連項目の「反応」も参照してください。

外部リンク

啓文堂書店公式サイト
啓文堂書店公式X
* 啓文堂書店公式Facebook

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