京町 (台北市)

京町（きょうまち）

京町は、日本統治時代の台湾、台北州台北市に存在した町丁です。現在の台北市中心部、かつての本町の西側に位置し、京町一丁目から京町四丁目までで構成されていました。1935年10月1日時点での人口は2,199人、世帯数は382世帯でした。

地理

京町は、現在の台北市において以下の地域の一部にあたります。

博愛路（京町通）
開封街一段（宝通）
漢口街一段（中通）
武昌街一段（春日通）
永綏街（公会堂通）
沅陵街（都通）

これらの通りは、日本統治時代にはそれぞれ異なる名称で呼ばれていました。博愛路は「京町通」として知られ、京町の中心的な通りでした。

歴史

年表

1922年（大正11年）4月1日：町名改正が実施され、京町一丁目、京町二丁目、京町三丁目、京町四丁目が誕生しました。
1937年（昭和12年）10月1日：台湾の標準時が従来の西部標準時（グリニッジ標準時+8）から日本標準時（グリニッジ標準時+9）に変更されました。
1945年（昭和20年）10月25日：日本が中華民国に降伏し、台湾光復により、日本の町丁としての京町は事実上廃止されました。同時に、台湾省の省轄市としての台北市が成立し、その町名となりました。
1946年（民国35年）：
月日不明：「臺灣省各縣市街道名稱改正辦法」により、町名の改称が行われ、京町は博愛段となりました。
2月8日：台北市が城中区を設置し、府北里、府南里、光復里、撫台里（現在の黎明里、光復里）に再編成されました。

町名の変遷

京町の町名の変遷は以下の通りです。

日本統治時代：京町一丁目～京町四丁目
中華民国時代：博愛段

施設

公共

台北電信局（京町四丁目8）

まとめ

京町は、日本統治時代の台北市において、重要な役割を果たした町丁でした。現在の台北市中心部の一部を構成し、多くの人々の生活と文化が息づいていました。京町通と呼ばれた博愛路を中心に、商業や公共施設が発展し、当時の台北市の近代化を象徴する地域の一つでした。しかし、第二次世界大戦後、日本の統治が終わると同時にその歴史は幕を閉じ、新たな町名へと生まれ変わりました。現代の台北を訪れる際には、かつて京町と呼ばれた場所の歴史に思いを馳せてみるのも良いでしょう。

脚注

注釈

出典

関連項目

京町

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