京都エクスプレス (京都 - 松山線)

京都エクスプレスの概要

京都エクスプレス（きょうとエクスプレス）は、京都府の京都市、大山崎町と大阪府高槻市、そして愛媛県の東温市や松山市を結ぶ高速バスの路線です。この路線は主に伊予鉄バスが運行しており、京阪バスは「京都・松山線」としても知られています。特徴的な点は、全ての便が座席指定制であるため、乗車前に予約をすることが基本となっています。

歴史

この路線の運行は2002年10月12日に始まり、以降様々な変遷を経てきました。2004年12月には、名神大山崎および名神高槻に新たに停車することになり、2008年7月28日には松山室町営業所へと延長されました。そして2019年1月20日より余戸南ICへの停車も開始されました。しかし2024年3月31日には路線が廃止されることが決まり、「オレンジライナーえひめ（大阪線）」の一部便が京都駅八条口まで延伸され、統合される予定です。

運行会社

この路線は京阪バス（洛南営業所）と伊予鉄バス（松山室町営業所）により運行されており、最低2往復が設定されています。各社はそれぞれ1往復ずつ担当していましたが、2024年1月からは松山発の朝便と京都発の午後便の1往復のみの運行に縮小され、全便が伊予鉄バスによる運行に変更されました。

停車停留所

主な停車停留所には、京都駅八条口、名神大山崎、名神高槻、川内IC、松山インター口、余戸南IC、松山市駅、大街道、松山室町営業所などがあります。上り便は松山室町営業所から松山市駅、大街道、余戸南ICの順に停車します。また、運行中には神戸淡路鳴門自動車道の室津パーキングエリアや徳島自動車道の吉野川サービスエリアでそれぞれ10分程度の休憩時間が設けられています。

運行経路

運行経路は京都市南区内から始まり、国道1号を走り、京都南ICから名神高速道路に入ります。その後、中国自動車道、山陽自動車道、神戸淡路鳴門自動車道、高松自動車道、徳島自動車道、松山自動車道を経由し、松山ICで降り、松山外環状道路と国道56号を通って松山市内へと進みます。

車内設備

車内には4列シート（京阪バス担当便は可動枕付きの大型シート）、フットレスト、トイレ、読書灯、座席コンセントといった設備が整っています。これにより、快適な移動が可能となっており、長時間の旅でも利用者がリラックスできるよう設計されています。

運行車両

運行に使われる車両は、京阪バスと伊予鉄バス共に新型の日野・セレガハイデッカーが使用されています。以前は、京阪バスは三菱ふそう車を中心に運行していましたが、2015年に座席コンセントや大型シートの設備が備わった新型日野・セレガが専属車両として導入されたことで、より充実したサービスを提供するようになりました。

このように京都エクスプレスは、便利な交通手段として長年にわたり多くの利用者に親しまれてきました。しかし、2024年の廃止に向けて、どのような変化があるのか注目が集まっています。

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