京都十二薬師霊場

京都十二薬師霊場巡り

京都市内に位置する十二の寺院からなる「京都十二薬師霊場」は、薬師如来を巡る霊場です。別名、薬師十二所参り、都十二薬師、洛陽十二薬師とも呼ばれています。

歴史

京都における薬師巡礼は平安時代から行われていましたが、時代とともに霊場の名称や札所寺院は変化していきました。現在の十二ヶ寺が定まったのは江戸時代の天明年間とされています。

霊場一覧と参拝の注意点

以下は霊場の一覧と、参拝する上での注意点です。

▲マークのある寺院：平日に参拝する場合は、事前に電話で確認が必要です。
△マークのある寺院：曜日に関わらず留守の場合があります。堂前に朱印が置かれている場合もありますが、日付は入りません。確実に参拝したい場合は電話確認をおすすめします。
○マークのある寺院：札所本尊が有料拝観区域内にあります。納経所は有料拝観区域外にあります。
注1の寺院：現在は幼稚園の敷地内にあります。平日の登園時間帯は入口が施錠されているため、インターホンを押して関係者に開けてもらう必要があります。

各寺院の御詠歌

各寺院では、独自の御詠歌が詠まれています。以下はその一覧です。

平等寺: 七佛の　みのりにもたる　人もなく　皆びやうどうに　すくふせいがん
東寺: 輪王の　深き誓いの　護国寺に　瑠璃の御法（みのり）の　声ぞ絶えせぬ
水薬師寺: わきいづる　きよきながれに　あらわれて　やくしはいまに　あらたなりけり
壬生寺: 六道の　ちまたをてらす　壬生寺に　なお光そう　るりのみほとけ
真正極楽寺: ある時は　温石となる　石やくし　かすみの衣に　幾重おかみて
福勝寺: みなひとの　やまいをいやす　みねやくし　るりのくすりを　あたへましませ
雙林寺: とうとしな　ふたつのはやし　ふかければ　るりのひかりに　なやみはるらん
大超寺: とにかくも　思いわずらう　人のため　たてしちかひの　いちじるしかな
薬師院: みな人の　こぬをおそしと　まちたまう　やくしのちかい　たのもしきかな
大福寺: 御名となふ　人は心の　くもはれて　るりのひかりを　みるぞうれしき
西光寺: あさぼらけ　寅の頭に　ゆめさめて　るりのひかりを　みるぞうれしき
永福寺: 八軸の　みのりのふみの　たこやくし　うちおさめたる　十二大願

その他の情報

西国薬師四十九霊場: 大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山、三重の七府県に点在する四十九ヶ寺の霊場です。京都市内の寺院も含まれています。
外部リンク: 京都十二薬師霊場会

京都十二薬師霊場巡りは、古都の豊かな歴史と文化に触れながら、心身の癒しを求める旅となるでしょう。

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