京都大好きラジオ

京都大好きラジオ：KBS京都ラジオの平日昼ワイド番組

1995年4月から2001年3月まで、KBS京都ラジオで放送された平日午後のワイド番組『京都大好きラジオ』。この番組は、京都を愛するリスナーに親しまれ、多くの記憶に残る名物ラジオ番組となりました。放送時間は当初午後2時から4時45分でしたが、1996年10月からは午後1時から4時に変更されました。

番組は、大きく分けて町田寿ニディレクターが担当した前期と、前田国男ディレクターが担当した後期、そして金曜日に放送された『京都大好きラジオ・金曜版』の3つに分類できます。

前期（1995年4月～1999年3月）

前期は、曜日ごとに個性豊かなパーソナリティーが番組を彩りました。月曜日はジェフ・バーグランド、火曜日は北村謙、水曜日は桂小米朝、木曜日は茂山あきらといった面々が、それぞれ独自のスタイルでリスナーを魅了しました。アシスタントは下村委津子、ラジオカーレポーターには工藤裕子と田辺洋子が担当しました。

番組開始当初は、毎月一つのテーマ（祇園祭、水、戦争、商店街、着物など）を設定。曜日ごとのパーソナリティーが、そのテーマに沿ったトークを展開しました。リスナーからの電話やFAXによる質問や意見を積極的に取り入れ、時にはゲストを招いたり、スタッフが直接聞き込みに行くなど、臨場感あふれる放送が展開されました。番組の最後には、パーソナリティーが選んだリスナーに、特製のテレホンカードやTシャツがプレゼントされました。

さらに、スタジオを飛び出しての放送も大きな特徴でした。パーソナリティーたちは、出町商店街や大文字山、高台寺など、京都の様々な場所から生放送を行いました。1997年1月3日には、全パーソナリティーとスタッフが近鉄百貨店アトリウムに集結し、一日中生放送を行いました。パーソナリティー同士の親密な関係が垣間見えた、アットホームな雰囲気も番組の魅力でした。

1996年4月からは、金曜日に放送されていた『金曜情報館』が『京都大好きラジオ・金曜版』としてリニューアル。池田幾三をパーソナリティーに迎え、引き続き放送されました。また、同年10月には放送時間の変更や、北近畿からのラジオカーレポート、京都パープルサンガ応援コーナーなどがスタートしました。

番組には様々なコーナーがありました。「カタツムリ大作戦」「ラジオカーレポート」「ろーじインフォーメーション」などが人気を集めました。また、曜日ごとに特色のあるコーナーも設定され、リスナーを楽しませました。

後期（1999年4月～2001年3月）

1999年4月、町田寿ニディレクターの定年退職に伴い、番組はリニューアル。前田国男ディレクターが担当する後期は、京都以外で活躍するタレントを多く起用した点が特徴でした。

月曜日はジェフ・L・バーグランドが引き続き担当、火曜日は滝トール、水曜日はばんばひろふみと成田万寿美のコンビ、木曜日は立原啓裕がパーソナリティーを務めました。金曜日は池田幾三が『京都大好きラジオ・金曜版』として引き続き担当。放送時間が延長され、より充実した内容となりました。

後期でも「カタツムリ大作戦」は継続。新たに「森の図書館」などのコーナーが加わり、リスナーに様々な情報を提供しました。

京都大好きラジオ・金曜版

『金曜情報館』を改題した『京都大好きラジオ・金曜版』は、リスナーからの疑問や質問に答えることを中心に放送。ラジオカーが現場に赴き、取材を行うなど、独自のスタイルで人気を博しました。2000年4月からは『池田幾三のおたすけラジオ』として独立し、放送を続けました。

その他

『京都大好きラジオ』は、市民参加型の番組でもありました。「サポーター会議」と呼ばれる番組企画会議に市民が参加し、「KBS京都アクセスクラブ」という市民組織も誕生。市民スポンサーを募り、放送番組づくりを目指すユニークな試みも行われました。

『京都大好きラジオ』は、個性豊かなパーソナリティー、多彩な企画、そしてリスナーとの一体感によって支えられた、記憶に残るラジオ番組でした。

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