京都府立城南高等学校

京都府立城南高等学校の歴史

京都府立城南高等学校は、1943年に設立された京都府立城南高等女学校にその起源を持つ府立の全日制高等学校です。1948年の学制改革により、現校名の城南高等学校となり、新たに男子生徒を受け入れ始めました。校章は南山城地域の特産である茶に由来し、「向こう茶の実」をモチーフにしたデザインが採用されています。

沿革

城南高等学校は設立から66年間、多くの学生に教育を提供してきました。1948年には普通科と商業科が設置され、その後も教育内容は時代に合わせて改編されていきました。1966年には昼間定時制課程を廃止し、1985年には新たに普通科にI類とII類が設置されました。そして1987年には商業科が廃止され、これにより当時の山城北通学圏から商業科が消えることとなったのです。

2006年には京都府立西宇治高等学校との統合計画が決定し、城南高等学校は2009年に閉校しました。その際、3月21日に閉校式典が開かれ、同年の3月31日には正式にその歴史に幕を閉じました。

教育方針

城南高等学校では、以下の教育方針が掲げられていました。

• - 心身の健康: 健全な心身の育成と個性の発展を重視。
• - 誠実な人間: 社会に信頼される人物の育成。
• - 努力研さん: 生涯にわたって努力する意欲の醸成。

これらの方針は、学生の能力を引き出し、社会での活躍を目指すものでした。

設置学科

設置学科は普通科（I類、II類）及び教養科学科（人文社会科系統、自然科学科系統）がありました。これにより、学生はさまざまな分野で知識や技能を身につけることができました。

統廃合

統合にあたっては多くの反対意見が挙がりましたが、最終的には決定が覆ることはありませんでした。2008年の秋には、京都府高等学校野球大会において、統合が予定されている学校が認められる統合チーム「城南菱創」として参加しました。

2011年4月には、城南高校の跡地に京都府立宇治支援学校が開校しました。また、学校前のバス停の名称も変更され、2011年5月には「城南高校」から「宇治支援学校」に改称されました。

出身者

城南高等学校からは、多くの著名な人物が輩出されています。具体的には、歌手の冠徹弥、八幡市元市長の菱田嘉明、パティシエの鎧塚俊彦、重量挙げ選手の斎藤さと美、アニメ監督の片山一良などがいます。他にも、四日市大学学長の岩崎恭典や、日本電産顧問の井野口順二なども出身者として知られています。

関連情報

城南高等学校の廃校は、地元地域にも大きな影響を与えました。卒業生や地域住民などからは、校の存在が懐かしまれる声が多く上がっています。それに伴い、現在も多くの情報が関連サイトや同窓会を通じて発信されています。

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