京都府道61号京都京北線

京都府道61号京都京北線

京都府道61号京都京北線（きょうとふどう61ごう きょうとけいほくせん）は、京都市北区の上賀茂御薗口町から右京区の京北上弓削町へと至る主要な地方道です。この路線は、歴史や地元の自然を感じることのできる貴重な道となっています。

概要

この路線は、かつて異なった2本の府道の一部が統合されて形成されたものです。しかし、北区と右京区の間には車両通行が不可能な区間が存在し、北区側は特に「雲ケ畑街道」や「大岩街道」としても知られています。この通行不能区間は、国道477号と国道162号の交差点の一部が関係しており、当初からこの状態を抱えていました。

路線データ

• - 起点: 京都市北区 上賀茂御薗口町（御薗橋東詰）
• - 終点: 京都市右京区 京北上弓削町（国道162号交点）
• - 重要な経過地: なし

歴史

京都府道61号は、1959年（昭和34年）に初めて京府の一般府道として認定された282路線のうちの1つで、佐々里井戸京都線や佐々江井戸線の一部を前身としています。その後、1976年（昭和51年）には主要地方道に指定され、1977年には正式に京都京北線として認定されました。1982年にはさらに府道佐々江井戸線の一部が加わり、現在の路線が確立されました。

年表

• - 1959年12月18日: 京都府が佐々里井戸京都線、佐々江井戸線を府道路線として認定。
• - 1976年4月1日: 建設省が佐々里井戸京都線の一部を主要地方道に指定。
• - 1977年6月9日: 京都府が京都京北線として府道路線認定。
• - 1982年4月1日: 主要地方道に指定された府道京都京北線が改めて制定。
• - 2021年8月27日: 北区での道路改良工事が完了。

路線状況

南側（北区・左京区）

起点から坂を下り、上賀茂神社前のロータリーを通過しながら北に進みます。この地域は柊野を貫通し、田畑の中に古くからの民家が立ち並ぶ生活道路が広がっています。そして、庄田橋を越えると2車線道路に変わり、京都府道38号（加茂街道）と出会います。

さらに進むと、長い坂道に出会います。この辺は「車坂」と呼ばれ、惟喬親王に由来する伝説が語られています。古くは高貴な姫が都からここまで牛車で移動し、その先は輿に乗って志明院へ向かったと言われています。

南側には川沿いの街道があり、一帯は江戸時代に開かれたものですが、詳細は不明です。この道は狭く蛇行しており、現在は部分的に拡幅工事が進められています。

北側（右京区）

右京区の桟敷ヶ岳北麓から道が再開、井戸祖父谷川に沿って進みます。この区間では京北井戸町の集落を抜け、大堰川を渡って国道477号と接続。山陵橋では国道から分岐し、井戸峠を越えると筒江谷に入ります。ここは京都一周トレイルの一部となっており、ハイカーにも知られています。

地理

当初の路線認定後、京北町が2005年に京都市に編入されたことから、現在は京都市のおける重要な幹線道として位置付けられています。沿線には、有名な賀茂川や上賀茂神社、また地元住民に愛される小学校や寺院があります。

この路線は、自然や地域の歴史が交錯する重要な一本道であり、多くの人々に利用されています。

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