人民広場駅 (上海市)

人民広場駅：上海の心臓部を支える交通の要衝

人民広場駅は、中華人民共和国上海市黄浦区の人民広場に位置し、上海軌道交通（地下鉄）の1号線、2号線、8号線が乗り入れる重要な駅です。18箇所もの出入口があり、周辺は観光スポット、ショッピングセンター、オフィスビルなどが密集しているため、常に多くの人々で賑わっています。

歴史

1995年4月10日 - 1号線が開業。
1999年9月20日 - 2号線が開業。
2007年12月29日 - 8号線が開業。乗り換えの利便性を向上させる大型コンコースが供用開始され、1号線と2号線間の乗り換え距離が短縮されました。
2008年2月25日 - エスカレーターの上下方向などが変更され、駅構内の動線が整理されました。
2008年7月29日 - コンコースの通路が増設され、一方通行制度が厳格化されました。
2009年1月24日 - 8号線の耀華路方面ホームで降車専用ホームが供用開始。これは、上海地下鉄では初めての試みで、両側のドアが開くようになりました。
2009年5月 - 2号線ホームにホームドアが設置されました。

駅構造

人民広場駅は地下駅であり、九江路の南側の人民公園敷地内の地下に1号線、2号線、8号線の総合コンコースと改札口があります。このコンコースから各路線のホームへ短距離でアクセスできます。

1号線: 島式ホーム1面2線を有し、ホームドアが設置されています。2006年11月に後付けされたもので、8号線の開業を機に一部が吹き抜け構造となり、ホームに自然光が差し込むようになりました。2009年にはホーム上に真空吸引式トイレが設けられました。
2号線: 島式ホーム1面2線を有し、2009年5月には、上海軌道交通の地下駅としては初めて、可動式ホーム柵が設置されました。ホーム東端（南京東路寄り）にはトイレがあります。
8号線: 単式・島式ホーム2面2線を有し、開業当初からホームドアが設置されています。開業当初は島式ホーム1面2線の形態でしたが、利用客数の増加に伴い、南行きの線路に隣接していた留置線をホームに改造し、2009年1月24日から降車専用ホームとして供用を開始しました。

乗り場

各路線において案内上ののりば番号は設定されていません。

改良工事

1999年に2号線が開業した当初は、上海軌道交通線では唯一の乗換駅であり、乗り換え距離も標準的でした。しかし、利用客数の増加に対応できず、連絡通路で激しい混雑が発生するようになったため、2000年代に連絡通路が増設され、終日一方通行規制が実施されました。1号線から2号線への乗り換えは新設された連絡通路を通る必要がありましたが、その距離は約240mとやや長く、不便でした。

8号線の開業により、更なる利用客の増加が見込まれたため、乗り換え用の大型コンコースが整備され、8号線の開業と同時に供用が開始されました。この大型コンコースの供用により、各線の乗り換え距離は最長でも100m程度となり、利便性が大幅に向上しました。コンコースの天井部には、直径16mの天窓と、長さ120mに渡る天窓が設置されており、上海軌道交通の地下駅で初めて自然光が差し込む駅となりました。

1号線と8号線の乗り場は隣接しており、乗り換えは短距離で行えます。かつて1号線と8号線を対面乗り換えにする案がありましたが、採用には至りませんでした。

駅周辺

人民広場駅は、上海の主要な観光スポットや商業施設へのアクセスポイントとなっています。

人民広場
人民公園
上海博物館
上海美術館
上海大劇院
南京路歩行者天国
上海市第一百貨商店
上海世茂国際広場
上海新世界
人民大厦
上海市人民政府
国際飯店
上海来福士広場
上海城市規画展示館
和平影都
上海マダム・タッソー館

隣の駅

1号線: 一大会址・黄陂南路駅 - 人民広場駅 - 新閘路駅
2号線: 南京西路駅 - 人民広場駅 - 南京東路駅
* 8号線: 曲阜路駅 - 人民広場駅 - 大世界駅

人民広場駅は、上海の都市生活を支える重要な交通インフラであり、その利便性と快適性は、市民生活や観光に大きく貢献しています。

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