人造大理石

人造大理石、またはテラゾーは、天然大理石などを砕いて粉末状にし、セメントや樹脂などの結合材で固めた、半人工的な複合材料です。その外観は、大理石特有のマーブル模様をしていますが、天然大理石とは異なり、完全に均一な模様にはなりません。また、色合いも使用する石材の種類によって大きく変化します。

テラゾーは、結合材によって大きく二つに分類されます。セメントを結合材として使用したものは「セメントテラゾー」と呼ばれ、樹脂を結合材として使用したものは「樹脂テラゾー」または「レジンテラゾー」と呼ばれます。また、人工大理石のコーリアンと同様に、メタクリル樹脂を使用した製品も存在します。

外観上の特徴から、人工大理石と容易に区別できます。テラゾーは、大理石の代用品として、内装、外構の様々な場所で幅広く利用されています。しかし、研磨作業による仕上げが必要なため、浴槽のような複雑な形状には適しておらず、主に板状の製品が、外壁、床材、テーブル材などに使用されています。

耐久性や耐熱性については、使用される素材の種類に左右されます。しかし、セメントテラゾーの中には、高圧プレスによる締め固めや、真空引きによる水分除去などの工程を経ることで、高い強度と耐久性を実現しているものもあります。

語源

『オックスフォード英語辞典』によれば、「テラゾー」という言葉は、「テラス」や「バルコニー」を意味するイタリア語の「terazzo」に由来するとされています。

人工大理石との違い

人造大理石と混同されやすいものに、人工大理石があります。人工大理石は、アクリル樹脂やポリエステル樹脂などを主成分とした人工素材であり、大理石や天然石の粉末は含まれていません。そのため、人造大理石とは全く異なる製品です。両者は、使用される材料と製造方法において明確な違いがあります。

参考文献

• - 各種建材メーカーのウェブサイト
• - 建築関連の専門書籍

関連項目

• - 大理石
• - 人工大理石
• - スカリオーラ - 石膏と接着剤と顔料を用いた代替大理石

もう一度検索