仁藤拓馬

仁藤 拓馬のプロフィール

仁藤 拓馬（にとう たくま）は1988年7月13日生まれの元プロ野球選手で、静岡県島田市出身の投手です。プロ入り後はオリックス・バファローズに所属し、選手引退後は球団職員として活躍しています。

経歴

プロ入り前

仁藤選手は、小学校3年生から「島田イースタン」で軟式野球を始めました。当初は内野手としてプレーしていましたが、5年から投手に転向し、6年生の時には静岡県大会で準優勝を達成しました。中学校へ進学した後は、軟式野球部で投手と遊撃手の両ポジションを担いました。

静岡県立島田商業高校では硬式野球部に入部し、3年生の春季大会でチームを初優勝に導きます。彼は68回1/3を投げ、最速145km/hのストレートで73奪三振を記録。甲子園への出場はありませんでしたが、2006年のNPBドラフトでオリックスから4巡目指名を受け、契約金3,500万円、年俸500万円（推定）で入団しました。

プロ入り後

プロ入り後、仁藤選手は高校時代からの右肘の故障に悩まされ、2007年にはトミー・ジョン手術を受けました。このため、公式戦には出場せず、リハビリに専念していました。2008年には投球フォームをオーバースローからサイドスローに転向し、シュートの投げ方を習得しました。ウエスタン・リーグでの成績は、防御率3.77で2勝をマークし、奪三振数も29を記録しましたが、一軍での登板機会はありませんでした。

2009年には春季キャンプを二軍で迎えましたが、紅白戦でのパフォーマンスを評価され一軍に昇格し、開幕一軍入りを果たします。しかし、体調不良により4月の西武戦での登板後に二軍に降格。過敏性腸症候群の影響で、投球にも支障をきたし、2010年に戦力外通告を受けると、現役を引退することとなりました。

現役引退後

引退後も仁藤選手はオリックスに留まり、球団職員として働いています。2011年からはスコアラーとして活動し、2014年にはマネージャーに就任。2015年以降は広報業務を担当し、チームのSNSでの発信に貢献しています。

選手としての特徴

仁藤選手は、140km/h前後のストレートを中心に、スライダーやシンカー、シュートなど多彩な変化球を駆使していました。オーバースローからサイドスローへの転向は、当時の二軍投手コーチからの提案で、身体の動きを有効に活かした投球を目指しました。

人物

島田商業高校では商業関連の資格を多く取得し、特に簿記検定1級は彼の誇りです。また、2008年には清原和博選手の打撃投手を務めた際、彼から特別なメッセージ入りの手袋を贈られ、今でも大切にしています。

しかし、2009年に過敏性腸症候群と診断されて以降、体調の不調に悩まされ、引退後の彼は「体が思うように動かず、他の誰かに操縦されている感覚だった」と述懐しています。

詳細情報

• - 初登板: 2009年4月7日、対埼玉西武ライオンズ戦
• - 背番号: 68（2007年 - 2010年）

仁藤選手のキャリアや経験は、多くのファンにとって感動的で、彼の花ビラのような温かい人柄は、球団を支える一員として今も生き続けています。

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