今宮エビス

今宮エビスについて

今宮エビス（いまみや えびす）、本名は土屋嘉生（つちや よしお）は、1942年1月10日に京都府京都市嵯峨野に生まれました。彼は2008年1月27日に68歳で亡くなるまで、日本のお笑いシーンで多くのファンに愛される漫才師でした。エビスという芸名は、人気漫才師の吉田留三郎によって命名されたものです。

来歴・人物

エビスは、豆腐屋「竹むら」の家に生まれ育ちました。彼は立命館高校を卒業後、著名な漫才師である芦屋雁之助に師事し、1960年に「十日戎」という名前でデビューしました。エビスの初舞台は、1960年に京都の南座であり、そこから彼の漫才キャリアが始まりました。

彼は、漫才師としての活動の中で面白おかしいエピソードもあり、過去に寝坊して舞台に遅刻したことが4回あり、その結果、芦屋雁之助から破門されたこともありました。このような経験は、彼にとって貴重な教訓となったことでしょう。

1966年には、初代内海突破の元で内海カッパとのコンビ「内海カッパ・今宮エビス」を結成しました。このコンビは松竹芸能に所属していましたが、残念ながら彼のプロフィールは松竹の公式サイトには記載されていないようです。

エビスも一時期、肺の病気にかかり、入院して静養したことがありました。その間、相方の内海カッパは高野山や比叡山で僧侶としての修行をしながら、坊主スタイルで数珠をもったネタを披露していたのです。

また、若井ぼんが主催するNPO法人「笑集会」にも参加し、仲間との交流を大切にしていました。

逸話

エビスには、多くのドラマティックなエピソードがあります。その一つに、1990年のことがあります。この夏、彼は若井ぼんと共に、横山やすしを三重県鳥羽市の断酒修行ができる旅館に3ヶ月間、断酒修行に送り込みました。しかし、やすしはわずか2週間で挫折し、帰阪する際には「みんな潰したるから。本当にお世話になりました。ぼんちゃん・エビっちゃん、ありがとう。」というメモを残して去りました。このメモはエビスが大切に保管していました。

また、エビスが芦屋に一度破門された当時、近所に著名な俳優・勝新太郎が住んでいて、弟子にならないかと誘われたこともあったそうです。

最期

今宮エビスは、2008年1月27日の午前9時17分、肺炎により66歳でこの世を去りました。同年8月27日には、彼の相方である内海カッパも亡くなりました。このように、エビスはその生涯を通じて多くの人々に笑いをもたらした偉大な漫才師として、記憶され続けています。

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