今池停留場

今池停留場と今池町駅：歴史と構造、そして周辺環境

大阪市西成区萩之茶屋に位置する今池停留場は、阪堺電気軌道阪堺線に属する停留場です。駅番号はHN53。本記事では、かつて近接地に存在した南海電気鉄道天王寺支線の今池町駅についても併せて解説します。

今池停留場

1911年1[[2月1日]]の阪堺電気軌道開業と同時に今池停留場が開業しました。その後、1914年4月には平野線の開通、1915年6月には南海鉄道との合併を経て、幾多の変遷を辿ります。南海鉄道、近畿日本鉄道を経て、1947年6月には再び南海電気鉄道の駅となります。

1949年6月、南海天王寺支線に今池町駅が開業し、今池停留場は乗換駅となります。しかし、1980年11月、平野線が廃止され、同年12月には路線譲渡により阪堺電気軌道へと運営が移管されました。

停留場の構造は、盛土上の2面2線相対式ホームで、住吉寄りの階段から出入りする、高架駅のような形態です。ホーム間は構内踏切で繋がっています。かつては南海平野線への分岐線があり、今池町駅との連絡駅としての役割を担っていました。現在も、駅南側にはその分岐線の跡が残されています。

今池町駅

今池町駅は、南海天王寺支線上に位置し、大阪大空襲で被災した曳舟駅と大門通駅の代替として、1949年6月20日に開業しました。阪堺線、平野線との乗換駅として賑わいをみせました。しかし、1984年11月、天下茶屋駅～今池町駅間の廃止により、高野線萩ノ茶屋駅への徒歩連絡駅となりました。そして、1993年4月、天王寺支線全線廃止に伴い、今池町駅も廃駅となりました。

駅構造は、晩年には北側ホーム1面1線のみを使用する無人駅となっていましたが、部分廃止前は相対式ホーム2面2線の有人駅でした。現在では駅設備は撤去され、空き地となっていますが、阪堺線の「天王寺線跨線橋」は現役で残されています。

周辺環境

今池停留場は、紀州街道と堺筋の間に位置し、東西に商店街が複数存在します。西へは南海電気鉄道萩ノ茶屋駅、東へは阪神高速14号松原線へと繋がっています。東側には、かつての飛田遊廓跡地があり、現在もその周辺には宿泊施設が点在しています。

バス路線

最寄りのバス停は「今池駅前」で、大阪シティバスの48号系統（あべの橋行/地下鉄住之江公園行）と52号系統（あべの橋行/なんば行）が運行されています。

関連作品

黒岩重吾の小説『飛田残月』では、「今池町から電車に乗って天王寺に行って飛田遊郭に…」という記述がありますが、実際には今池町駅から飛田遊廓は至近距離にあるため、若干の矛盾が含まれています。

隣の停留場

阪堺電気軌道

■阪堺線

新今宮駅前停留場 - 今池停留場 - 今船停留場

かつて存在していた路線

南海電気鉄道

平野線

（南霞町停留場 -）今池停留場 - 飛田停留場

天王寺支線

天下茶屋駅 - 今池町駅 - （飛田本通駅） - 天王寺駅

脚注

注釈

出典

関連項目

日本の鉄道駅一覧、萩之茶屋、あいりん地区

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