仙台 - 上山線

仙台 - 上山線

仙台 - 上山線は、宮城県仙台市と山形県上山市を結ぶ高速バス路線です。宮城交通と山交バスが共同で運行しており、両県を結ぶ重要な交通手段となっています。

概要

この路線は、上山市と仙台市間の移動をより便利にするために開設されました。かつては、上山市から仙台市へ公共交通機関を利用する場合、山形市で高速バス「仙台 - 山形線」やJR仙山線に乗り換える必要がありました。この不便さを解消するため、上山市と上山温泉の関係者が山交バスに直通バスの開設を要望し、2006年4月1日に運行が開始されました。

仙台 - 山形線と同様に、仙台への通勤・通学の足として、また上山温泉への観光路線としても利用されており、多くの人々に利用されています。2018年頃から山交バス、2019年から宮城交通バスでWi-Fiサービスが開始され、利便性が向上しています。

運行経路

主な停留所は以下の通りです。

県庁市役所前
仙台駅前（エデン前23番のりば）
広瀬通一番町
仙台西道路
仙台宮城IC
東北自動車道
山形自動車道
山形蔵王IC
山形県庁前
小立1丁目
芸術工科大学前
大学病院口
道の駅やまがた蔵王
リナワールド前（開園期間中のみ停車） / 金瓶南（リナワールド休園期間中のみ停車）
上山バイパス
かみのやま駅前
高松葉山温泉

運行回数

2021年4月1日現在、以下の便数が運行されています。

平日：1日8往復（宮城交通4、山交バス4）
土曜・休日：1日6.5往復（上山発仙台行き6本、仙台発上山行き7本、宮城交通3、山交バス3.5）

担当営業所

各社の担当営業所は以下の通りです。

宮城交通
山形営業所
仙台南営業所
山交バス
山形営業所
上山営業所
仙台営業所

仙台での休憩所は宮城交通北根車庫です。

運賃

2022年10月1日現在、以下の運賃が適用されています。

仙台 - 上山市内：片道1,300円、回数券（2枚綴り）2,300円
仙台 - 山形市内：片道1,000円、回数券（2枚綴り）1,800円、（6枚綴り）5,100円

回数券は、バス車内や宮交仙台高速バスセンター、山交バス窓口で購入できます。

定期券

通勤定期券と通学定期券が利用可能です。ICカード「icsca」定期券のみ発行されます。

通勤定期券
仙台 - 上山市内：42,900円（1ヶ月）、122,300円（3ヶ月）、244,600円（6ヶ月）
仙台 - 山形市内：36,000円（1ヶ月）、102,600円（3ヶ月）、205,200円（6ヶ月）
通学定期券
仙台 - 上山市内：31,200円（1ヶ月）、88,920円（3ヶ月）、177,840円（6ヶ月）
仙台 - 山形市内：27,000円（1ヶ月）、76,950円（3ヶ月）、153,900円（6ヶ月）

ICカード

2015年12月6日、宮城交通に交通系ICカード「icsca」が導入され、SuicaやPASMOなどのICカードとの相互利用が可能になりました。山交バス便では、「icsca」での運賃支払いはできませんが、「icsca定期券」の提示で利用できます。2022年5月14日以降、山交バスで地域連携ICカード「cherica」が導入され、山交バス・宮城交通共にICカードの利用が可能になりました。

〇：発行・利用共に可
●：利用可
×：利用不可

会社	icsca	cherica	その他ICカード

:--	:-:	:--:	:-:

宮城交通	〇	●	〇

山交バス	×	〇	×

歴史

この路線は、過去にも運行されていましたが、一旦廃止された後、2006年に現在の形で復活しました。

1952年9月：仙台 - 上山線（国道48号経由、急行）として運行開始。
その後：利用者減少により廃止。
1992年4月29日：仙台 - 米沢線（山形自動車道・上山経由）が運行開始。
1993年1[[1月30日]]：仙台 - 米沢線（山形自動車道・上山経由）が休止。
2006年4月1日：仙台 - 上山線（山形自動車道経由）が運行開始。
2007年1月30日：運賃が1,100円に値上げ。
2007年4月1日：「リナワールド前」停留所を新設（開園期間中のみ停車）。
2008年4月1日：「芸術工科大学前」停留所を新設。
2011年4月18日：「小立1丁目」停留所を新設。
2012年12月17日：山形県庁前停留所の変更。
2015年12月6日：宮城交通便でICカード「icsca」導入。
2016年3月26日：宮城交通便で全国相互利用カード利用可能に。
2018年11月1日：山交バス便でWi-Fiサービス開始。
2019年1月28日：宮城交通便でWi-Fiサービス開始。
2022年5月14日：山交バス便でICカード「cherica」導入。
2023年12月3日：「道の駅やまがた蔵王」停留所を新設、「かみのやま温泉」停留所を廃止。

利用状況

東北芸術工科大学の学生の利用が多く、特に朝の仙台発の便は混雑することがあります。2016年の報道によると、始発便は満席になることもあり、大学側もバス会社に増便を要望していますが、宮城交通は「対応できる限りの便数を運行しており、増便の予定はない」と述べています。

関連事項

仙台 - 米沢線 - 1992年から1993年まで上山経由で運行、2002年から栗子峠経由で運行再開。
仙台 - 山形線
仙山線

外部リンク

宮城交通 特急バス 仙台～上山線
山交バス 高速・都市間バス時刻表／上山～仙台線

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