仙台 - 福島線

仙台 - 福島線（高速バス）

仙台 - 福島線は、宮城県仙台市と福島県福島市を結ぶ高速バス路線です。複数のバス事業者が運行しており、両都市間を移動する手段として利用されています。

運行会社

現在、以下の3社が共同で運行しています。

福島交通（福島支社）
宮城交通（仙台南営業所）
ジェイアールバス東北（福島支店）

運行経路

主な経路は以下の通りです。

仙台駅前 - 仙台西道路 - 東北自動車道（仙台宮城IC - 福島飯坂IC）- 国道13号 - 福島駅東口

路線の途中には、いくつかの停留所が設けられています。福島交通担当便のみが停車する停留所や、JRバス東北担当便のみが停車する停留所もあります。

運行回数と運賃

1日18往復運行しています（福島交通12往復、JRバス東北2往復、宮城交通4往復）。
運賃は以下の通りです（2024年10月1日改定）。

大人片道：1,400円（小児半額）
定期券（1ヶ月）：39,600円

歴史

この路線は1999年3月16日に6往復で運行を開始しました。当初の運賃は大人片道1,000円でした。

2000年代初頭には、道路運送法の改正による規制緩和を背景に、新規参入事業者が現れ、激しい価格競争が繰り広げられました。富士交通（後の帝産富士交通）などの新規参入事業者は、既存のバス事業者に対抗して運賃を大幅に値下げし、利用者の獲得を目指しました。

しかし、過度な価格競争は事業者の経営を圧迫し、帝産富士交通は2008年に事業を廃止しました。これは、いわゆる「ツアーバス問題」の典型的な例として知られています。

その後、路線の運行回数は増減を繰り返し、運賃も何度か改定されています。2011年の東日本大震災時には一時運休しましたが、その後、臨時ダイヤで運行を再開し、通常ダイヤに戻りました。

2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の影響により、一部便の運休や時刻変更が行われています。

車両とサービス

各社の車両は基本的にトイレなしの車両が使用されています。ただし、福島交通担当便では、車両整備などの都合により、トイレ付き車両が使用されることがあります。

車内では、公衆無線LANサービスが利用できます。福島交通では「MICHINORI Free Wi-Fi」、宮城交通では「MIYAKOH Free Wi-Fi」が提供されています。ただし、JRバス東北の車両は、2019年8月現在、公衆無線LANサービスには対応していません。

過去の路線

かつては、福島 - 仙台空港線も運行されていましたが、利用客が伸び悩み、2004年に廃止されました。

まとめ

仙台 - 福島線は、仙台市と福島市を結ぶ重要な交通手段であり、路線の開設以来、様々な変遷を経て現在に至っています。高速バス業界の競争激化や災害の影響など、数々の困難を乗り越えながら、地域住民の足として重要な役割を果たしています。

関連項目

帝産富士交通
桜交通
仙台 - 郡山線
仙台 - 山形線
仙台シティラビット

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