仙台交通

仙台交通株式会社：仙台市の交通を支える企業

仙台交通株式会社は、宮城県仙台市に本社を置く企業です。仙台市の全額出資を受け、市営地下鉄や市バス事業に関連する多様な業務を展開しています。設立は1999年4月。仙台高速鉄道サービス株式会社と仙台交通サービス株式会社の合併により誕生しました。

成立までの歴史

仙台交通株式会社の前身となる2社は、それぞれ異なる歴史を歩んできました。

仙台高速鉄道サービス株式会社

1986年12月の設立以来、仙台市地下鉄の駅舎や軌道設備の保守管理、車両の点検整備などを担ってきました。事業開始当初は地下鉄駅構内の売店や自動販売機の運営からスタートし、その後、JR仙台駅連絡地下道の保守管理業務にも着手。1991年には仙台駅で宝くじの販売を開始するなど、事業を多角化させています。地下鉄の泉中央駅延伸(1992年)に伴い、同駅構内売店の営業も開始しました。

仙台交通サービス株式会社

1967年1月、仙泉興業株式会社として設立されました。1982年に社名を仙台交通サービス株式会社に変更。その後、交通局施設の維持管理、広告代理業務、乗車券販売、地下鉄車両清掃、サービス施設の経営管理など、事業の幅を拡大。1988年には宮城県知事登録建築物清掃業資格、1989年には宮城県知事登録建築物環境衛生一般管理業資格を取得しています。書籍や日用雑貨、たばこ、チケット、飲食物の販売なども手掛けていました。

財団法人 仙台市交通事業振興公社

1986年12月に設立された財団法人 仙台市交通事業振興公社は、2011年4月1日に解散。その事業は仙台交通株式会社に引き継がれました。

多様な事業内容

仙台交通株式会社は、幅広い事業を展開しています。地下鉄関連施設や車両の保守管理、清掃業務に加え、バス車両の整備、乗車券販売などの乗客サービスにも携わっています。さらに、ビル設備の維持管理、ビルや不動産の管理なども重要な業務となっています。

組織体制

仙台交通株式会社は、総務部、事業部、技術部の3部体制で組織されています。それぞれの部には、業務遂行に必要な複数の課が設置されています。

総務部: 総務課
事業部: 業務課、お客様サービス課
技術部: 電気課、車両課、建築設備課、自動車整備課

仙台市の交通インフラを支える存在

仙台交通株式会社は、仙台市交通局と連携し、仙台市の公共交通機関を支える重要な役割を担っています。地下鉄やバスの円滑な運行、快適な利用環境の維持に貢献することで、市民生活の向上に寄与しています。今後も、仙台市の発展に貢献していくことが期待されます。

参考文献

『CORPORATE OUTLINE』（仙台交通の会社案内）仙台交通株式会社、1999

関連団体

仙台市交通局
JR東日本テクノロジー（富沢車庫内での地下鉄車両の検修業務を仙台交通および仙台市交通局より受託）
* 由利高原鉄道（当社元社長の萱場道夫氏が2019年に社長に就任）

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