仙台市交通局川内営業所

仙台市交通局川内営業所：仙台市西部の交通を支える拠点

仙台市交通局川内営業所は、宮城県仙台市青葉区荒巻三居沢に所在する、仙台市営バスの主要な営業所です。白沢出張所を傘下に持ち、仙台市西部地域をカバーする重要な役割を担っています。

営業所の概要と歴史

営業所内には、事務所、整備工場、給油所、洗浄施設、車庫、そしてバス停留所が整備されています。シンボルマークは鶏です。

川内営業所は、かつて七北田営業所の開設に伴い、北仙台の市電倉庫跡地に設置される予定でしたが、同地に仙台北警察署の建設が決定したため、荒巻三居沢の動物公園跡地の一部に建設されました。残りの動物公園跡地は現在、三居沢交通公園として利用されています。

当初は「交通公園前」バス停が最寄りのバス停でしたが、後に「川内営業所前」バス停が設置されました。川内、国見、愛子方面と北山・子平町循環路線を担当し、かつては定期観光バスや貸切バス、エアポートリムジンバスも運行していましたが、現在は路線バスの運行に特化しています。

赤坂方面からの出入庫便は朝数本のみで、基本的にはありません。しかし、川内三居沢交通公園の隣接地という立地と、大崎八幡宮や学校等の近隣環境から、交通公園線と八幡町線の2系統が設定されています。これら2路線は当初、「交通公園前」と「大崎八幡宮前」を終点としていましたが、1990年代に「川内営業所前」まで延伸され、バス停が設置されました。方向幕にはしばらく「交通公園」「八幡町」と表示されていましたが、後に「交通公園（八幡町）・川内（営）」に変更されました。交通公園循環路線は一度廃止されましたが、2000年代に復活しています。配置車両は主にいすゞと三菱です。

沿革

1966年（昭和41年）7月：川内営業所開設
1976年（昭和51年）3月31日：仙台市電代替グリーンバス長町八幡町線運行開始
1987年（昭和62年）7月14日：グリーンバス廃止
1998年（平成10年）3月：ワンステップバスとノンステップバスを導入
2001年（平成13年）3月：定期観光バス、一般貸切事業休止
2002年（平成14年）4月1日：エアポートリムジンバス運行開始
2007年（平成19年）3月17日：エアポートリムジンバス運行廃止
2011年（平成23年）6月1日：芋沢線、大沢線を白沢出張所に全面移管
2012年（平成24年）4月1日：中山・川平線運行開始
2013年（平成25年）4月1日：長命ケ丘線運行開始
2015年（平成27年）12月6日：担当路線の大幅変更

主要運行路線

川内営業所は、多様な路線を運行しています。以下に主な路線をいくつか紹介します。詳細な系統番号や経路については、仙台市交通局の公式ウェブサイトをご確認ください。

交通公園線: 仙台駅前から市内中心部を経由し、川内営業所前までを結ぶ路線。
折立・茂庭台線: 仙台駅から西部の折立・茂庭台地区を結ぶ路線。白沢出張所と共管。
作並線: 仙台駅から西部郊外の愛子地区、白沢車庫前までを結ぶ路線。白沢出張所と共管。
貝ケ森団地線: 仙台駅から国見地区の貝ケ森団地を結ぶ路線。実沢営業所と共管。
南吉成線: 仙台駅から国見地区の南吉成を結ぶ路線。実沢営業所と共管。
葛岡墓園線: 仙台駅から国見地区の葛岡墓園を結ぶ路線。
北山・子平町線: 仙台駅から北部の北山・子平町地区を結ぶ循環路線。実沢営業所と共管。
蒲生線: 仙台駅から宮城野区の蒲生地区を結ぶ路線。霞の目営業所と共管。
東仙台営業所線: 東仙台営業所との間の連絡路線。霞の目営業所と共管。
桜ケ丘線: 仙台駅から桜ケ丘地区を結ぶ路線。実沢営業所が主管。
中山・川平線: 仙台駅から中山・川平地区を結ぶ路線。実沢営業所が主管。
* 長命ケ丘線: 仙台駅から長命ケ丘地区を結ぶ路線。実沢営業所が主管。

まとめ

仙台市交通局川内営業所は、仙台市西部の交通網を支える重要な役割を担っています。歴史と変化を繰り返しながら、地域住民の足として貢献し続けています。今後も地域社会のニーズに応えるべく、安全で快適なバス運行に努めていくことでしょう。

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