仲通 (横浜市)

神奈川県横浜市鶴見区 仲通

仲通は、横浜市鶴見区の中央部に位置する町名で、1丁目から3丁目まであります。住居表示は未実施で、鶴見駅の南東方向に広がっています。

地理

町域は東西にやや長く、西から1丁目、2丁目、3丁目の順に並んでいます。北は潮田町、東は浜町、南は汐入町と隣接し、南東は産業道路と首都高速横羽線を挟んで弁天町と接しています。西側は本町通につながっています。町内には、南北に潮風大通り、東西に仲通商店街が通っており、商店街は本町通商店街へと続き、潮見橋を渡ると国道15号線や鶴見中央方面へアクセスできます。

交通

町内には、横浜市営バスの停留所が1丁目と3丁目にあります。鉄道駅は近くにありませんが、1丁目からは京急鶴見駅やJR鶴見駅まで約1.5km、3丁目からは鶴見線浅野駅まで約700mです。

歴史

仲通は、元々橘樹郡潮田町の一部でしたが、1927年に横浜市に編入され、鶴見区潮田町となりました。1941年に仲通として分離新設され、1962年には土地区画整理によって浜町の一部を編入し、潮田町、本町通、汐入町との境界が変更されました。町名は、旧潮田町のメインストリートであったことに由来すると考えられています。大正時代以降、商店街が形成され、周辺には住宅が立ち並び、京浜工業地帯に近い商業地区として発展しました。しかし、1970年代に日本鋼管の工場が移転したことで、徐々に活気を失っていきました。

リトル沖縄

仲通は、沖縄出身者が多く住む地域としても知られています。19世紀末から20世紀初頭にかけて、沖縄での土地整理事業により、土地を失った人々がハワイへ移住しましたが、移住できなかった人々が鶴見や川崎に移り住みました。その後、鶴見川河口周辺の埋め立てが進み、工場が建設されると、沖縄出身者や朝鮮人が労働者として集まりました。1927年には鶴見沖縄県人同士会が発足し、1945年の空襲で疎開できなかった沖縄出身者や朝鮮人が残されました。終戦後、沖縄がアメリカの統治下に入ると、沖縄出身者は故郷へ戻ることが困難になりました。そのため、全国組織である「沖縄人連盟」が結成され、鶴見区にも支部が設けられました。1980年には、仲通3丁目に鶴見沖縄県人会会館（おきつる青少年会館）が完成し、親睦活動や沖縄芸能が行われています。

世帯数と人口

2024年4月30日時点での世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数: データなし
人口: データなし

人口と世帯数の推移については、国勢調査の結果に基づいたデータがあります。

学区

市立小中学校に通う場合の学区は、以下の通りです（2023年4月時点）。

小学校: データなし
中学校: データなし

事業所

2021年の経済センサス調査によると、事業所数と従業員数は以下の通りです。

事業所数: データなし
従業員数: データなし

施設

町内には、以下の施設があります。

横浜仲通郵便局
横浜信用金庫 潮田支店
鶴見警察署 本町通交番

その他、日本郵便の施設や、警察の管轄区域などの情報もあります。

その他

郵便番号: 230-0042 (集配局: 鶴見郵便局)
警察管轄: 鶴見警察署

参考文献

『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年
横浜市市民局総務部住居表示課『横浜の町名』1996年
屋良朝信『沖縄・思い遥か ［川崎・鶴見・東京］ウチナーンチュ100年』AWAWA、2017年
* 横浜市町区域要覧 (PDF) 横浜市市民局、2016年

仲通は、歴史と文化が息づく地域であり、多様な側面を持った魅力的な町です。

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