企画局 (琉球政府)

企画局（きかくきょく）

琉球政府において、政策の企画立案を担った重要な行政事務部局が企画局です。この局は、1965年8月1日の機構改革によって、それまでの計画局が改称される形で誕生しました。企画局は、政府全体の基本政策の総合計画と調整をはじめ、経済計画の策定・推進、総合開発、地域開発といった、琉球政府の政策運営における中核的な役割を担っていました。

所掌事務

企画局の所掌事務は多岐にわたり、以下のような業務を担当していました（1972年5月14日時点）。

政府の基本的政策の総合計画及び調整: 政府全体の政策を総合的に計画し、各部局間の調整を行うことで、政策の一貫性と効率性を確保していました。
経済計画の策定及び推進: 経済成長を促進するための計画を策定し、その実現に向けて様々な施策を推進していました。
総合開発及び地域開発: 国土の均衡ある発展を目指し、総合的な開発計画や地域ごとの開発計画を立案・実行していました。
経済動向、外国人の投資、国民所得その他経済に関する調査、研究及び分析: 経済状況を正確に把握し、適切な政策判断を行うための基礎資料を収集・分析していました。
物価についての総合調整: 物価の安定を図るため、総合的な調整を行っていました。
政府の予算、決算及び会計に関すること: 政府の財政運営を支えるため、予算編成、決算処理、会計業務を適切に行っていました。
統計に関すること: 各種統計データを収集・分析し、政策立案や経済分析のための基礎情報を提供していました。

組織

1972年5月14日時点での企画局の組織は以下の通りです。企画局には支分部局や附属機関は設置されていませんでした。

内部部局

局長直属
総務課: 局内の庶務全般を担当。
企画部: 政策の企画立案を担当。
予算部: 予算編成を担当。
予算課: 予算案の作成を担当。
司計課: 会計業務を担当。

外局

首都建設委員会: 首都建設に関する事項を担当。
統計庁: 統計に関する事項を担当。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

* 沖縄県公文書館

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