沖縄県公文書館

沖縄県公文書館について

沖縄県公文書館は、1995年に設立された沖縄県の公文書を保存・管理する施設です。この館は、単に沖縄県の公文書を扱うだけでなく、琉球政府や琉球列島米国民政府の文書も収蔵しています。これにより、戦後の沖縄の歴史を知るための貴重な資料を提供している点が特筆されます。

沿革

沖縄県の歴史において、重要な節目の一つは1879年3月に沖縄県が発足したことです。1972年5月15日、沖縄県は本土復帰を果たし、琉球政府文書の管理が総務部文書学事課に移行しました。1981年からは、沖縄県史料編集所が琉球政府の文書を管理し、その後1986年には史料編集所が廃止されたため、沖縄県立図書館にその業務が引き継がれました。

1990年、歴史学者の大田昌秀氏が沖縄県知事に就任し、1991年には沖縄県公文書館設置検討委員会が設立されました。そして1995年3月31日には、沖縄県公文書館の設置と管理に関する条例が公布され、4月には正式に開館しました。この時、琉球政府文書の管理も沖縄県公文書館へ移行し、同年8月には館が開館します。さらに1998年にはホームページが開設され、情報発信の基盤が整えられました。

所蔵資料

沖縄県公文書館には、多岐にわたる貴重な資料が収蔵されています。これには、戦後の沖縄県政に関する文書のほか、戦前の沖縄県の資料や琉球政府文書、アメリカ統治時代の資料、琉球王国時代の記録などが含まれています。また、行政刊行物も取り揃えており、沖縄の歴史と文化の理解に欠かせない資源となっています。

利用情報

公文書館の利用者は、開館時間を把握して訪れることが重要です。開館は毎日午前9時から午後5時までで、休館日は毎週月曜日、祝日、慰霊の日、年末年始です。館へのアクセスは、新川営業所バス停から徒歩5分の距離にあり、複数の路線バスが運行しています。

アクセス

沖縄県公文書館へは、那覇バスの各路線が便利です。例えば、1番線や2番線、3番線などが利用可能であり、訪問者は自分の都合に合わせた路線を選ぶことができます。これにより、訪れる際のアクセスのしやすさが確保されています。

沖縄県公文書館は、沖縄の歴史を知り、文化を理解するための不可欠な場所です。公文書の収蔵と利用が、沖縄の過去を次世代に伝える役割を果たしています。歴史に興味がある方や、沖縄に関する研究を行っている方にとって、ぜひ訪問していただきたい場所です。

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