伊丹産業

伊丹産業株式会社

伊丹産業株式会社は、兵庫県伊丹市に本社を構え、エネルギー販売を中心に多岐にわたる事業を展開する企業です。そのルーツは、1948年に創業者の北嶋政次氏が始めた米穀輸送と保管倉庫業に遡ります。戦後の食糧難の時代、米を扱う事業からスタートしたことが、後に燃料を扱うきっかけとなり、生活エネルギー供給へと事業を拡大していきました。

事業の多角化

LPガスの供給販売を中核事業としながら、ENEOSや出光興産の代理店としてガソリンスタンドを運営し、都市ガス事業も展開しています。また、創業当初からの米穀事業も継続しており、「伊丹米」としてブランド米の生産・販売も行っています。さらに、ソフトバンクやauの携帯電話販売、2011年からはボルボ・カーズの販売も手掛けるなど、時代のニーズに合わせて事業領域を広げています。

伊丹米のブランド化

2010年には、デザイナーの佐藤可士和氏が手掛けた「伊丹米」のパッケージがグッドデザイン賞を受賞しました。赤と白を基調とした斬新なデザインは、米袋のイメージを覆し、伊丹米のブランドイメージ向上に大きく貢献しました。

沿革

1948年：米穀輸送と保管倉庫業を創業
1986年：LPガス集中監視システム「ACU24」サービス開始
1997年：伊丹精米工場を新設
2001年：西脇市の市営ガス事業を継承
2005年：千葉精米工場を新設
2006年：埼玉精米工場を新設
2007年：モバイル事業部発足
2009年：有馬温泉への都市ガス供給を開始
2013年：福知山市の市営ガス事業を継承

各事業部

ガス事業部：LPガス、都市ガス、電気の販売
石油事業部：ガソリン、灯油などの販売
米穀事業部：精米、米穀販売、「伊丹米」の生産・販売
モバイル事業部：ソフトバンク、Y!mobile、au、UQモバイルの携帯電話販売

スポンサー活動

地域貢献の一環として、サンテレビで「伊丹米」のCMを放送しています。過去には、朝日放送「おはよう朝日です」や読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」にもスポンサーとして参加していました。また、阪急バスの車内放送でもCMが流れるなど、地域に密着した広報活動を展開しています。

まとめ

伊丹産業は、創業以来、時代の変化に対応しながら事業を多角化し、地域社会の生活を支える企業として成長してきました。エネルギー事業を基盤に、米穀、携帯電話、輸入車販売など、幅広い分野で事業を展開し、地域経済の活性化に貢献しています。今後も、地域に根ざした企業として、新たな価値を創造し、社会に貢献していくことが期待されます。

外部リンク

伊丹産業 - 公式サイト
北嶋一郎社長のインタビュー
北嶋政次会長のインタビュー

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