伊佐一男

伊佐 一男

伊佐 一男（いさ かずお）は、1891年に東京府に生まれ、1985年に他界した著名な陸軍軍人です。彼の最終階級は陸軍中将であり、日本の歴史の中で重要な役割を果たしました。

経歴

伊佐は伊佐貢の長男として誕生し、仙台陸軍地方幼年学校および陸軍中央幼年学校を経て、1911年5月に陸軍士官学校（第23期）を間もなく卒業しました。この年の12月には歩兵少尉に任官され、歩兵第35連隊に配属されました。彼はさらに1921年に陸軍大学校（第33期）を卒業します。

1922年2月、伊佐は歩兵第35連隊の中隊長に就任し、その後、陸軍大学校の教官や陸軍兵器本廠付の調査班、歩兵第9連隊の大隊長、さらには近衛歩兵第4連隊の付属将校として従事しました。1935年8月には歩兵大佐に昇進し、その後、陸士に付随して多くの重要な職務を担います。

1936年8月には金沢連隊区の司令官に任命され、翌年の8月には歩兵第7連隊の指揮官として日中戦争に従軍しました。この戦争での経験は彼の軍人としてのキャリアの中で特に重要なものでした。1938年7月には陸軍少将に昇進し、歩兵第3旅団長に就任します。

1940年3月からは西部防衛参謀長として活躍し、1941年には第66独立歩兵団の団長に異動しました。この年の8月には陸軍中将に昇進し、さらなる地位を確立しました。

1942年12月からは留守第56師団長に、1944年4月からは第86師団長に就任し、志布志湾沿岸の守備を担当しました。1945年5月には西部軍司令部付に転任し、同年10月18日には西部軍管区司令部附となりました。12月には予備役に編入され、戦後の1950年代には公職追放の仮指定を受けることになります。

著作

伊佐は軍人としての経験を生かし、複数の著作を刊行しています。特に有名な著作には次のものがあります:

• - 『歩兵第七聯隊史』 (1967年)
• - 『歩兵第七聯隊史 第2集 (徐州戦)』 (1967年)
• - 『歩兵第七聯隊史 [第3集] (武漢戦)』 (1968年)

また、彼は長沢子朗との共著による『金城聯隊史』も手掛けています。これらの著作は伊佐の軍事的見識と経験を後世に伝える貴重な資料となっています。

栄典

伊佐は1940年8月15日に紀元二千六百年祝典記念章を受賞しており、その業績は軍事だけでなく、歴史的な記念についても評価されています。

最後の時

彼は、多磨霊園に眠っています。伊佐一男の生涯は、日本の陸軍の歴史の一端を担っており、今なお多くの人々に関心を集めています。

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