伊勢化学工業

伊勢化学工業株式会社の概要

伊勢化学工業株式会社（いせかがくこうぎょう）は、AGCのグループ企業として、化学メーカーの専門家としての地位を確立しています。本社は東京都中央区に位置し、様々な製品の開発・生産に取り組んでいます。特に同社は、ヨウ素及びヨウ素化合物の製造を中心に、電池材料として用いられる金属化合物を生産し、さらに天然ガスの採取や販売を行っています。

ヨウ素の生産について

ヨウ素は、健康や医療、産業などでの需要が高い重要な元素ですが、日本、アメリカ、チリの3カ国でのみ生産されている貴重な資源です。伊勢化学工業は日本国内でのヨウ素生産において、全体の約40％を占めており、さらに世界全体の約12％を供給する重要な役割を果たしています。これは同社の技術力と経験が結集した成果であり、国際的にも存在感を示しています。

原料としての鹹水

ヨウ素の製造は、地中から汲み上げられる鹹水を原料として行われます。伊勢化学工業が採取している鹹水は、千葉県の南関東ガス田や宮崎県の宮崎ガス田から供給されています。このような厳選された資源を利用することで、同社は高品質のヨウ素を安定的に生産することが可能になっています。

企業沿革

伊勢化学工業の歴史は1927年にさかのぼります。当初は三重県伊勢市に伊勢沃度工場を創業し、1948年には株式会社として設立されました。その後、1960年には旭硝子（現AGC）の傘下に入りました。1990年には東京証券取引所の2部に上場を果たし、業界内での信頼性や地位を確立していきました。

事業所の紹介

伊勢化学工業は、東京都を本社とし、次のような工場や研究所を日本国内に展開しています：

• - 白子工場・研究所（千葉県長生郡白子町）
• - 太東工場（千葉県いすみ市）
• - 一宮工場（千葉県長生郡一宮町）
• - 白里工場（千葉県大網白里市）
• - 千葉工場（千葉県市原市）
• - 宮崎工場（宮崎県宮崎市）

これらの拠点を通じて、伊勢化学工業は国内外の顧客に対して高品質な製品を提供し続けています。

結論

伊勢化学工業株式会社は、専門的な技術力を基に、ヨウ素の生産を主力事業とし、世界中にその存在感を示しています。AGCの子会社として、安定した運営体制を持ちながら、持続可能な開発を目指している企業です。

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