伊号第三百七十一潜水艦

伊号第三百七十一潜水艦の概要

伊号第三百七十一潜水艦（いごうだいさんびゃくななじゅういちせんすいかん）は、大日本帝国海軍が運用していた潜水艦です。伊三百六十一型潜水艦の11番艦として設計され、主に1940年代の戦闘作戦に従事しました。残念ながら、この艦は戦没し、その最後の瞬間は未解明のままです。

艦歴の詳細

艦の起工は1944年3月22日で、三菱重工業神戸造船所にて進められました。艦は同年の10月2日に竣工し、佐世保鎮守府に籍を置きました。そして、艦は第十一潜水戦隊に編入され、その後12月6日に第七潜水戦隊への編成替えが行われました。

艦は1944年12月30日に横須賀を出航し、トラックとメレヨン島への輸送任務に従事しました。この任務では、弾薬、燃料、食料などの物資を運ぶことが課されました。1945年1月18日にトラックに到着し、弾薬や燃料、食料を揚陸した後、1月25日にメレヨンに到着しました。この際、50トンの種子用甘藷やそのほかの物資を揚陸しました。

その後、艦は再びトラックへ戻り、56名の便乗者を乗せて1月31日に出航しましたが、以降は消息が途絶えてしまいました。艦の喪失に関する詳細は明らかではなく、多くの謎が残されています。

戦没と除籍

3月12日、伊号第三百七十一潜水艦は南洋方面での戦没が認定され、乗組員の84名全員が戦死とされました。この艦は1945年4月10日に除籍となりました。

歴代艦長

艦長を務めたのは上拾石康雄大尉で、1944年10月2日から命を落とすまで艦を指揮していました。艦長のリーダーシップは艦の運命に大きな影響を及ぼしたことでしょう。

まとめ

伊号第三百七十一潜水艦は、短い艦歴の中で多くの業務を遂行してきましたが、最終的には敵の行動や技術の進展によってその運命を短くしました。この艦の歴史は、大日本帝国海軍の戦争の厳しさを物語っており、その物語は忘れ去られることなく記憶され続ける必要があります。

参考文献

• - (issuu) SS-371, USS LAGARTO. Historic Naval Ships Association. リンク
• - Theodore Roscoe著『United States Submarine Operetions in World War II』 Naval Institute Press、ISBN 0-87021-731-3
• - 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
• - 外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9
• - 福井静夫『写真日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
• - 防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書第98巻　潜水艦史』朝雲新聞社
• - 吉野泰貴『輸送潜水艦伊号第361型列伝　命を繋いだ12隻の航跡』大日本絵画、2020年、ISBN 978-4-499-23303-3

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