伊号第四十五潜水艦

伊号第四十五潜水艦

伊号第四十五潜水艦（いごうだいよんじゅうごせんすいかん）は、大日本帝国海軍が建造した潜水艦です。艦種は伊四〇型潜水艦（巡潜乙型改一）に分類され、同型艦の中では6番艦にあたります。しかし、艦艇類別等級別表においては伊十七型潜水艦の26番艦として扱われました。

艦歴

1941年（昭和16年）：マル急計画における第375号艦として計画されました。
1942年7月15日：佐世保海軍工廠にて起工されました。
1943年3月6日：進水しました。
1943年12月28日：竣工し、横須賀鎮守府に所属しました。
1944年3月25日：第15潜水隊に編入され、呉を出港しました。
1944年4月5日：マーシャル諸島方面で敵機の爆撃を受け損傷、呉海軍工廠で修理を受けました。
1944年6月28日：横須賀を出港し、テニアン島へ運貨筒を輸送する作戦に参加しましたが、失敗しました。
1944年10月13日：呉を出港し、フィリピン方面へ向かいました。
1944年10月25日：フィリピン東方海域にて消息不明となりました。
1944年10月28日：レイテ島東方にて、米護衛駆逐艦「エヴァソール」を撃沈する戦果を挙げましたが、直後に米護衛駆逐艦「ホワイトハースト」の攻撃を受け沈没しました。乗員104名全員が戦死しました。
1944年11月18日：帰投予定日を迎えたものの、帰還することはありませんでした。
1944年12月2日：フィリピン方面での喪失が認定されました。
1945年3月10日：除籍されました。

伊号第四十五潜水艦は、その短い活動期間中に、合計1隻、1,350トンの敵艦を撃沈しました。

歴代艦長

伊号第四十五潜水艦の歴代艦長は以下の通りです。

艤装員長
田上明次 中佐：1943年10月15日 -
艦長
田上明次 中佐：1943年12月28日 -
関戸好蜜 少佐：1944年6月10日 -
河島守 大尉：1944年9月5日 -

まとめ

伊号第四十五潜水艦は、太平洋戦争中にその短い生涯を終えた潜水艦です。竣工からわずか1年足らずで戦没しましたが、その間、輸送任務や敵艦撃沈など、様々な作戦に参加しました。本艦の戦歴は、太平洋戦争における潜水艦の活動の一端を示すものと言えるでしょう。

参考文献

雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』光人社、1990年。ISBN 4-7698-0462-8
外山操『艦長たちの軍艦史』光人社、2005年。ISBN 4-7698-1246-9
福井静夫『写真日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ、1994年。ISBN 4-584-17054-1
渡辺博史『海軍艦船要覧 艦艇・特務艦艇・特設艦船・その他』ブックショップマイタウン、2013年4月5日。ISBN 978-4-938341-86-2

関連項目

大日本帝国海軍艦艇一覧

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