伊左治直

伊左治直（いさじ すなお）

プロフィール

伊左治直は、1968年生まれの日本の作曲家です。埼玉県出身で、東京音楽大学大学院修士課程を修了しています。作曲を西村朗氏に、中世西洋音楽史を金澤正剛氏に師事しました。現代音楽の分野で独自の地位を築き、その作品は国内外で高く評価されています。

経歴

1991年、日本音楽コンクール作曲部門（室内楽曲）で第2位（1位なし）を受賞し、その才能が注目されました。翌1992年には現音作曲新人賞を受賞。1994年には、日本音楽コンクール作曲部門（オーケストラ作品）で第1位に輝き、作曲家としての地位を確立しました。1995年には、芥川作曲賞を受賞、1997年には出光音楽賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

2005年と2012年には、サントリー芸術財団コンサートで作品が特集され、彼の音楽世界が広く紹介されました。2008年には、CD「伊左治直作品集　熱風サウダージ劇場」を株式会社フォンテックからリリースし、作品をより身近に聴けるようにしました。現在は、東京音楽大学作曲指揮専攻・作曲「芸術音楽コース」で非常勤講師を務め、後進の育成にも力を注いでいます。

主要作品

伊左治直の作品は、ラジオ・オペラからオーケストラ作品、室内楽まで多岐にわたります。代表的な作品には、以下のものがあります。

ラジオ・オペラ「密室音響劇《血の婚礼》」
フィネガン前夜祭
南蛮回路
夕焼けリバースJB急行～ハイドン・バリエーション・メタモルフォーゼ～
綱渡りの娘、紫の花
ニッポン・サウダージ（NIPPON SAUDADE）
或る日の手紙
カリビアン・ジョーク
鼓童とオーケストラのための《浮島神楽》

これらの作品は、彼の音楽的な独創性と、多様なジャンルへの挑戦を示すものです。

演奏会

伊左治直の作品は、数多くの演奏会で取り上げられています。主な演奏会としては、以下のようなものがあります。

伊左治直作品個展（1996年10月2日、護国寺 同仁キリスト協会）
伊左治直作品個展 南蛮夜会（2002年7月14日、コア石響）
対話する作曲家-伊左治直（2005年、いずみホール）
TRANSMUSIC　音楽のエッセンツィア "現代音楽の楽しみ方" 作曲家 伊左治直を迎えて（2012年、いずみホール）
伊左治直作品個展（2018年12月2日、求道会館）

これらの演奏会は、彼の音楽の変遷と深化を示すものであり、多くの聴衆に感動を与えています。

まとめ

伊左治直は、現代音楽界を代表する作曲家の一人です。その作品は、独創性と多様性に富み、聴く者に新たな音楽体験を提供します。教育者としても、次世代の音楽家育成に貢献しており、今後の活躍が期待されています。

参考情報

* 東京コンサーツ

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