伊木隆司

伊木隆司（いぎ たかし）

伊木隆司氏は、1973年11月12日生まれの日本の政治家であり、公認会計士、税理士の資格を持つ人物です。現在は鳥取県米子市長として二期目を務めています。

経歴

米子市東町で生まれ、幼少期を皆生で過ごしました。米子市立福生小学校、米子市立福生中学校、鳥取県立米子東高等学校を経て、1996年3月に中央大学商学部会計学科を卒業。公認会計士2次試験合格後、太田昭和監査法人（現・EY新日本有限責任監査法人）に入社しました。

2000年4月に公認会計士登録、2004年には米子市で伊木会計事務所を開設し、税理士登録も行いました。

2017年4月16日の米子市長選挙では、自民党・民進党・公明党の推薦を受け、JR米子駅の南北自由通路一体化事業の凍結を訴え、前市議や日本共産党県委員会常任委員ら2候補を破り初当選。4月24日に市長に就任しました。2021年には無投票で再選を果たしています。

2022年5月には、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者と判定され、PCR検査の結果、自身も感染していることが確認されました。

人物

旧統一教会との関係

伊木氏は、2022年8月の記者会見で、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）米子家庭教会の集会に過去2回出席し、挨拶をしたことを明らかにしました。旧統一教会が名称を変えた団体だと認識していた上で、「名前が変わって過去のトラブルから再出発しているのかなという印象で出席した。市民には思想信条に関係なく、等しく接するのが私のスタンスなので、必要であれば何らかの接点は持ちうる」と述べています。

また、自身のTwitterで「どんな相手方であろうと反社会的勢力でなければ、会うことそのものを問題にするのは良くないと思う。利用されるリスクは立場上、常にあると思っていて注意はするが、それよりも立場上、市民を評判などで差別してしまうリスクを恐れる」と発言しています。しかし、2022年10月には「今後は積極的な関係を持つことは控えたい」と述べています。

人柄

伊木氏は自身について、「決して杓子定規な真面目さはなく、いかに外れるかを真剣に考えるようなそんな楽しみを追いかけるのが自分の特徴であり、知り合った方の多くは、第一印象と違う感触を受けるようである」と述べています。

資産公開

米子市は条例に基づき、伊木氏の資産を公開しています。2017年の初当選時の報告書によると、土地は所有していませんが、米子市皆生5丁目に自宅を所有。預金、株券（三井住友フィナンシャルグループ）、ゴルフ場会員権、乗用車などを所有しています。2021年の再選時の資産も同様に公開されています。

政策・主張

経済

皆生温泉の街並み整備について、「雑多な温泉街というのは決して悪いとは思わないが、観光の面から温泉街の街並み整備のアイデアを出していくべき時期にきている」と述べています。地場産業の活性化に向けては、商品やサービスの付加価値を高め、地域外の需要を取り込む地産外商の推進が重要であると主張しています。また、米子市内の市の管理施設における全面禁煙の方針に対しては、たばこ販売組合からの意見書に対し、「たばこ税が非常に貴重な財源になっているが喫煙者とそうでない人とのバランスをとっていきたい」と述べています。

国防

北朝鮮による拉致問題の解決を訴えるシンポジウムで、「安倍内閣が軍事行動をするというのであれば、全面的に支持したい。憲法を改正するというのであれば、全面的に支持したい」と述べ、北朝鮮への軍事行動を容認する考えを示しました。米子市内には陸上自衛隊米子駐屯地と航空自衛隊美保基地があり、国防にとって重要な施設であることから、国策に協力する一方で市民の安全に十分な配慮を求めていくとしています。

ふるさと教育

米子の歴史を子どもたちに教えることは大人の義務であるとし、米子で育ったことを誇りに思えるように「ふるさと教育」を推進していく考えを示しています。

家族・親族

祖父は小学校の教師で、戦争の時代に教え子を戦場へ送り出したことを悔いていたといいます。父は元山陰放送のアナウンサーです。妻と子供がいます。

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