米子駐屯地

米子駐屯地について

米子駐屯地は、鳥取県米子市両三柳に位置する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地は、第8普通科連隊をはじめとする様々な部隊が駐屯しており、地域防衛の中核を担っています。また、航空自衛隊美保基地内に美保分屯地が置かれ、陸空一体での防衛体制を構築しています。

地理的特徴と歴史

米子駐屯地は、東に大山、西に島根半島、北に日本海を望む、風光明媚な弓ヶ浜半島の基部に位置しています。この地は、1950年（昭和25年）12月に旧逓信省航空機乗員養成所の跡地に、警察予備隊として発足しました。創設当初は約1,000名規模の部隊でした。

その後、2018年（平成30年）3月には航空自衛隊美保基地内に美保分屯地が開設され、陸上自衛隊と航空自衛隊の連携が強化されました。駐屯地の北側に接する国道431号を越えた場所には野外訓練場が設けられており、実戦的な訓練が実施されています。

沿革

米子駐屯地の歴史は、警察予備隊の発足に遡ります。

1950年（昭和25年）8月：米子市議会が警察予備隊の駐屯を要請。
1950年（昭和25年）11月：広島県海田市[[駐屯地]]から設営隊が到着。
1950年（昭和25年）12月：舞鶴市と呉市から部隊が移駐し、警察予備隊米子駐屯部隊が新編。
1951年（昭和26年）12月：米子駐屯部隊が第8連隊第3大隊に改称。
1952年（昭和27年）1月19日：第8連隊第3大隊が第7連隊第2大隊に改称。
1954年（昭和29年）7月1日：陸上自衛隊へ移管。
1955年（昭和30年）10月21日：第7普通科連隊第2大隊が第8普通科連隊第2大隊に改称。
1962年（昭和37年）1月18日：第13師団創設に伴い、第8普通科連隊が編成完結。
1999年（平成11年）3月29日：第13師団から第13旅団への改編により、第8普通科連隊が軽普通科連隊へ改編。
2004年（平成16年）3月29日：第13後方支援隊第2整備中隊第1普通科直接支援小隊が新編。
2008年（平成20年）3月26日：第13旅団が即応近代化旅団へ改編。
2010年（平成22年）10月：米子駐屯地創設60周年。
2018年（平成30年）3月27日：航空自衛隊美保基地内に美保分屯地を開設。
2023年（令和05年）3月16日：第101電子戦隊第5電子戦小隊が新編。

これらの変遷を経て、現在の米子駐屯地が形成されています。

駐屯部隊

米子駐屯地には、以下のような部隊が駐屯しています。

中部[[方面隊]]隷下部隊

第13旅団
第8普通科連隊
第13後方支援隊
第2整備中隊
第1普通科直接支援小隊：第8普通科連隊を支援
中部方面会計隊
第356会計隊
中部方面システム通信群
第104基地システム通信大隊
第312基地通信中隊
米子派遣隊
米子駐屯地業務隊

陸上総隊轄部隊

電子作戦隊
第101電子戦隊
第5電子戦小隊

防衛大臣直轄部隊

中部方面警務隊
第132地区警務隊
米子派遣隊


これらの部隊が連携し、地域防衛や災害派遣など、様々な任務にあたっています。

アクセス

米子駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路: 米子自動車道米子IC
一般道: 国道9号、国道180号、国道181号、国道431号、鳥取県道317号両三柳西福原線、鳥取県道52号岸本江府線
鉄道: JR西日本境線三本松口駅
バス: 日本交通三柳・富益線自衛隊正門前バス停
港湾: 境港、鳥取港
飛行場: 美保[[飛行場]]（米子空港、米子鬼太郎空港）、鳥取空港（鳥取砂丘コナン空港）、出雲空港（出雲縁結び空港）、隠岐空港（隠岐世界ジオパーク空港）

周辺の重要施設

米子駐屯地の周辺には、以下の重要な施設があります。

島根原子力発電所（島根県松江市）
俣野川発電所（日野郡江府町）
日野変電所（西伯郡伯耆町）
智頭変電所（八頭郡智頭町）
鹿島変電所（島根県松江市）
北松江変電所（島根県松江市）

これらの施設は、地域社会のインフラを支える上で重要な役割を担っています。米子駐屯地は、これらの施設に対する警備や災害時の支援活動も重要な任務の一つとしています。

まとめ

米子駐屯地は、歴史と伝統のある陸上自衛隊の駐屯地として、地域防衛の中核を担っています。美しい自然に囲まれながらも、常に最新の装備と訓練で国民の安全を守るべく、日々の任務に励んでいます。また、地域社会との連携も重視しており、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

外部リンク

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