伊東温泉

伊東温泉

伊東温泉は、静岡県伊東市に位置する温泉地で、全国的に有名なハトヤホテルのCMでも知られています。

泉質

泉質は主に単純温泉で約90％を占め、残りの約10％は塩化物泉です。特筆すべきは、その湧出量と源泉の数です。源泉数は780本と国内第3位、湧出量は毎分34,000リットルと本州一を誇ります。この豊富な湯量により、多くの施設で加水なしの源泉かけ流しが実現しています。

温泉街の至る所に源泉があり、50℃前後の湯が湧き出ているため、湯温調整が容易なことも特徴です。また、源泉脈が地下50mから100m程度の比較的浅い場所にあるため、複数の源泉井戸を持つ施設も多く、大型ホテルや旅館でも贅沢に源泉かけ流しを楽しめます。

主となる単純温泉は無味無臭で、肌に優しいのが特徴です。海沿いの地域では、塩化物泉も見られます。

温泉街

伊東駅前から海側にかけて広がる温泉街には、旅館や大型ホテルが数多く立ち並びます。射的場などの遊技場や、昔ながらの飲み屋も点在し、レトロな雰囲気を残しています。

温泉街には10軒の共同浴場があり、そのうち8つには七福神の像が飾られています。これは、伊東の中心部に七福神にまつわる寺社があることに由来しており、共同浴場巡りのスタンプラリーも開催されています。共同浴場は、伊東市民だけでなく観光客も有料で利用できます。

また、昭和23年（1948年）に近江俊郎が発表した「湯の町エレジー」の舞台としても知られています。

歴史

伊東温泉の開湯は平安時代とされています。江戸時代には徳川家光に献上湯として重用され、湯治場としても発展しました。明治時代以降は、幸田露伴や川端康成など、多くの文人が伊東を訪れました。戦後は歓楽街温泉としても栄え、多くの観光客で賑わいました。

閉館した施設

時代の流れとともに、閉館した施設も存在します。

伊東園ホテル（旧）：1999年8月に破産。
タワーホテル新松原：2000年9月に閉館後、解体。
伊東水明荘：2001年頃に閉館後、廃墟。
旅館いば葉：2007年に廃業後、ゲストハウスに。
ホテル湯湯園：現在は「ラフォーレ伊東」の駐車場。
わかつき 別邸：2010年4月に廃業後、日帰り温泉施設を経て閉鎖。
伊東マンダリン岡本ホテル：岡本ホテルグループ倒産に伴い閉鎖、解体。
伊東グランドホテル：2014年9月に経営破綻後、解体。
川秀 伊東旅館：2014年廃業。
ひさご荘：2015年廃業。
ニュー 三浜館：2015年ころに廃業。
東栄ホテル あいおら：2016年10月に廃業。
伊東第一ホテル：2019年11月に廃業。

アクセス

鉄道：JR伊東線・伊豆急行線伊東駅
自家用車：西湘バイパス石橋ICから国道135号

関連項目

伊東[[温泉競輪場]]
東海館
ハトヤ
全日本まくら投げ大会in伊東温泉

外部リンク

伊東市・伊東観光協会
* 伊東温泉七福神の湯

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