伊藤友乃

伊藤 友乃

日本の女優として知られる伊藤友乃（いとう ともの）は、1937年9月11日に誕生しました。身長158cm。

多趣味・多才な一面を持ち、趣味としてピアノ、旅行、音楽を挙げ、特技にはピアノのほか、三味線や歌があります。

経歴

キャリアの初期には、中部日本放送（CBC）の放送劇団に所属し、演技の基礎を磨きました。その後、巣山プロダクションに籍を移し、テレビドラマを中心に、映画やラジオドラマなど、幅広い分野で活動を展開しています。

主な出演作品

伊藤友乃は、長年にわたり数多くのテレビドラマに出演し、その存在感を示してきました。特にNHKやTBS、中部日本放送制作の作品に多く登場しています。

NHK

NHKでは、連続テレビ小説に複数回出演しています。国民的な人気を博した『おしん』では第171話から数話にわたり「さだ」役を演じ、また『君の名は』では「海渡琴乃」役として長期にわたり登場しました。さらに、『ひまわり』にも出演しています。銀河テレビ小説にも頻繁に起用され、『巣箱』『おまさ』『風の盆』（きわ子役）『祈願満願』（大河原ちせ役）『旅びと』『今ぞ恋しき』『純情長良川』『もういちど春』『清水みなとストーリー』（静香役）『故郷はみどり』（国定春江役）『名古屋ラブソング』『親の出る幕』といった多数の作品で重要な役を担いました。初期の作品では『家』、『寒椿』、テレビ劇場『江戸の島』『雪はまだ降る』、創作劇場『しあわせたち』『女の時計』などに出演。1960年代後半から70年代にかけては『みだれがみ』、『赤ちゃん誕生』（歌代役）、『霧の壁』、『わんぱく天使』、『幻の殺意』、銀河テレビ小説シリーズ、そして『困ったなア』などに出演。その後も『折鶴』（女将役）、『祈願満願』、『北村想　街への扉』、『二本の桜』、水曜ドラマ『マダム・りん子の事件帖』（一ノ瀬松江役）、土曜ドラマ『三十三年目の台風』『やらまいか！』、ドラマ新銀河『つばさ』（神谷ひより役）『ようこそ青春金物店』（明智秀子役）『庭師サッちゃん』、NHKドラマ館『ようこそミセス再出発セミナーへ』、水曜ドラマの花束『恋の手裏剣』、シリーズ親父『親からのメッセージ』（中学生日記）、ドラマ愛の詩『エスパー魔美』（ブラック・キューピッド役）『どっちがどっち！』（齋藤まゆ役）、ドラマ10『お母さん、娘をやめていいですか？』（後藤礼美の祖母役）『マチ工場のオンナ』（銀行のおばあちゃん役）『ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜』、NHK BSプレミアム『黄色い煉瓦〜フランク・ロイド・ライトを騙した男〜』、NHK BS1『命のバトン 〜赤ちゃん縁組がつなぐ絆〜』（山口美鈴役）など、近年に至るまで多岐にわたる作品に出演しています。

TBS系列

TBSでは、長寿ドラマシリーズである東芝日曜劇場に多数ゲスト出演しており、『黒い手袋』『坂の多い町』『刑場』『ダムの春』『燃ゆる限り』『女さまざま』『女の足音』『女の虹』『夢のあと』など、1960年代から70年代にかけて多くの単発ドラマに出演しました。その後も『ボクのお見合い日記』第4話、『もう一度春』に出演。近鉄金曜劇場でも『重軽傷3』『若き日の摂津守』などに出演しています。愛とこころのシリーズ『茜さす路』『悲しみよ彼方に』『愛の四重奏』にも登場。長期シリーズである『健太君の探偵』（中部日本放送制作）にも多くの回に出演しました。また、『日日の背信』（東海テレビ制作）や、『霧子この愛』（中部日本放送制作）、『わたしは武蔵』（中部日本放送制作）、『女が会社を作るとき』（中部日本放送制作）、『マドンナと呼ばれて』（中部日本放送制作）、『秋燃え』（中部日本放送制作）といった中部日本放送制作のドラマにも数多く出演しています。TBSでの主な出演作には、『新宿ララバイ』、恋はミステリー劇場『優しい関係』、『おじいさんの台所』、ドラマ30『許されぬ唄』（早川政子役）、ドラマ30『幼稚園ゲーム〜お受験します!〜』（複数回）、ひるドラ『オーバー30』、『アゲイン!!』などがあります。

その他

日本テレビ系列では、ヤシカゴールデン劇場『出所』や『白い桟橋』に出演。フジテレビ系列ではシャープ月曜劇場『ぼくどうして涙がでるの』に、テレビ朝日系列では『特別機動捜査隊』第265話に出演しました。名古屋テレビ制作のドラマランド11『ご立派すぎて』や、『加藤家へいらっしゃい! 〜名古屋嬢っ〜』第4話（鈴木留子役）にも顔を見せています。また、『やっとかめ探偵団』（フジテレビ系列）にも出演しています。

映画

映画では、1989年公開の『利休』に「ゆら」役で出演しています。

ラジオドラマ

ラジオドラマでも精力的に活動しており、中部日本放送ラジオ『真夏の死』『還暦刑事』（カエデ役）や、NHK-FMのFMシアター、青春アドベンチャーに多数出演しています。FMシアターでは『よいしょ・よいしょ』（ユウコ役）『赤い鳥・ひとり』『人らしく、生きられるように』『巡礼』『テレビ塔の下で』『タツ子さんの一日』『残穢』『金魚の恋、五十五年の夢』『母を放つ日』『あいちゃんは幻』『遥かなり、ニュータウン』『よい宵の祭り』『さよならサリバン先生』『しあわせのとしょかん』『今年の梅は』、そして2025年放送予定の『起業しやぁ』など、幅広い作品で声の演技を披露しています。青春アドベンチャーでは『新・動物園物語』に出演しました。

その他

ナレーターとしてはNHKの『全国うまいもの名鑑』を担当。CM出演もあり、小牧ロイヤルホテル、春日井ロイヤルホテル、大成住宅、お茶の里「城南」、大川食品、オリエンタルマースカレーなどのコマーシャルに登場しています。

このように、伊藤友乃は、初期の放送劇団での経験を活かし、テレビドラマを活動の中心としながらも、映画やラジオドラマ、ナレーション、CMと、様々なメディアで長きにわたり活躍を続けているベテラン女優です。

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