伊藤拓郎 (バスケットボール)

伊藤 拓郎

伊藤 拓郎（いとう たくろう）は、1983年8月24日に北海道札幌郡広島町（現在の北広島市）で生まれた日本の元プロバスケットボール選手です。ポジションはポイントガードとシューティングガードを務め、身長181cm、体重80kgという体格でした。

アマチュア時代

地元である北広島市の緑陽中学校でバスケットボールを始め、その後、高校は強豪校である北陸高等学校へ進学しました。高校卒業後は拓殖大学に進み、大学在学中の2005年には、国際大会であるユニバーシアードの日本代表選手団に選ばれるなど、学生時代からその才能を発揮していました。この時期には、日本代表候補にも名を連ねています。

プロキャリア

大学を卒業した伊藤選手は、国内プロリーグではなく、まずアメリカ合衆国の独立リーグであるUSBL（United States Basketball League）のロングアイランド・プライムタイムというチームに加入しました。海外でのプレー経験を積んだ後、2008年には故郷に近いプロチームであるレラカムイ北海道に練習生として合流します。年が明けた2009年には正式に選手契約を結び、プロ選手として国内リーグでのキャリアをスタートさせました。しかし、2009-10シーズン途中でチームとの契約を解除することとなりました。

レラカムイ北海道を離れた後、伊藤選手は同じbjリーグに所属していた浜松・東三河フェニックス（現在の三遠ネオフェニックス）に、アーリーチャレンジ選手制度を活用して加わりました。この制度により、シーズン終盤からチームに貢献しました。シーズン終了後に開催されたドラフト会議において、bjリーグに新規参入する宮崎シャイニングサンズから指名を受け、同チームへ移籍することが決定しました。宮崎では中心選手としてプレーしました。

2012年になると、bjリーグのエクスパンション・ドラフトにより、新設チームである東京サンレーヴスへ移籍することになります。東京ではチームの立ち上げから参加し、貢献しました。2014年には、新たにbjリーグに加入したバンビシャス奈良へと移籍しました。奈良では2シーズンにわたりプレーしましたが、2016年5月にチームとの契約が満了となりました。

バンビシャス奈良退団後、しばらくプロのコートから離れていましたが、約3年後の2018年9月、Bリーグへの参入を目指していたトライフープ岡山への加入が発表され、現役への復帰を果たしました。岡山ではチームの中心選手としてプレーし、経験豊富なガードとして貢献しました。

代表歴

大学時代の2005年には、トルコのイズミルで開催されたユニバーシアードにおいて、バスケットボール男子日本代表チームの一員として国際舞台を経験しています。

プレースタイル

ポイントガードとしてはゲームメイクや味方へのパス供給、シューティングガードとしては得点能力が求められるポジションを務めました。キャリアを通じて複数のチームでプレーし、様々な環境に適応しながら、経験豊富なガードとして活躍しました。

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