伊藤文

伊藤 文（いとう あや）氏は、1976年8月6日に広島県広島市（現在の広島市安佐北区）で生まれました。しし座に属し、関西外国語大学を卒業しています。

アナウンサーとしてのキャリアは、2000年に東日本放送（KHB）に入社したことから始まります。宮城県を拠点とする同局で経験を積んだ後、2006年3月末に退社。地元である広島への帰郷を選択し、翌4月には中国放送（RCC）に入社しました。

RCCでは、テレビ、ラジオの様々な番組で活躍しました。テレビでは、MCとして情報番組「ランキンLand!」を長く担当したほか、報道番組「イブニング4」や「イマなま3チャンネル」の顔としても親しまれました。キャリア初期には「ぶらぴ」「オトメキ」といった番組にも出演。また、「たまゆらの竹原 感動に出会う女子の旅」ではナレーションを務めるなど、その声でも視聴者を引きつけました。日々のニュース報道においても、「RCCニュース」などで正確な情報を伝えています。

ラジオ番組でも、多岐にわたるジャンルでその才能を発揮しました。「歌のない歌謡曲」では朝のひとときを彩り、看板番組の一つである「おひるーな」では金曜日担当や、後に月曜・火曜担当として軽妙なトークを繰り広げました。同番組では、担当曜日以外にも「中国新聞ニュース」を担当し、ニュース後におだしずえ氏やコメンテーターとの間で生まれる自然な会話もリスナーに楽しまれました。その他にも、キャリア初期の「サンデースタジアムGOGO」「マツダミュージックドライブ」「バッキー守岡のウィークえんじゃ～」や、「中四国ライブネット」といった地域番組、さらには「伊藤文のサンデー! Sunday!」「RADIO ONE」「ひろしま民話図書館」など、バラエティ豊かな番組を担当しました。KHB時代には「八波一起のTVイーハトーブ」「スーパーJチャンネルみやぎ」「週末の女神」といった番組に出演しています。

私生活では二度の産前産後休業を取得しています。一度目は2010年夏から約一年間、二度目は2016年3月27日から約一年間でした。二度目の産休に入る直前の担当は2016年3月26日の「中国新聞ニュース」でした。約一年の休業を経て、2017年5月頃にはアナウンス業務に復帰しています。

2023年6月27日、長年親しんだアナウンス業務から離れる転機が訪れます。この日の『おひるーな』出演を最後に、アナウンス部から事業部へと異動となりました。

個人的な嗜好として、商店街や下町グルメを好んでおり、大学時代には大阪の天神橋筋商店街に暮らしていた経験も持っています。

そして2025年2月6日、自身のX（旧Twitter）アカウントにて、中国放送を退職する意向を公表しました。有給休暇を消化した後、同年8月31日をもって退職するとのことです。既に業務の引き継ぎは完了していると報告しており、退職後の活動については現時点では未定としています。

約25年に及ぶキャリアのうち、特に広島の中国放送で長年にわたり、多岐にわたる番組を通じて地域に貢献した伊藤文氏。その声と存在は、多くの視聴者、リスナーに記憶されるでしょう。

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