伊藤琉偉

伊藤 琉偉（いとう りゅうい）

伊藤琉偉は、2002年9月11日生まれで群馬県高崎市出身のプロ野球選手です。現在は東京ヤクルトスワローズに所属する内野手で、右投右打の選手です。彼の野球経歴にはいくつかの重要なステップが挙げられます。

経歴

プロ入り前

彼の野球人生は、小学校5年生の時に兄の影響を受け、矢中ビクトリーで軟式野球を始めたことから始まります。中学校では、高崎中央ボーイズという硬式野球クラブチームで活躍し、高校進学後は東京農業大学第二高等学校に進みました。高校在学中に公式戦に出場する機会はありませんでしたが、彼の実力は大学進学後も注目されました。

東京農業大学では硬式野球部に所属し、1年次からリーグ戦に出場しましたが、学業の理由で留年し、最終的には2023年3月に退学しました。一時は野球から距離を置き、居酒屋でアルバイトをしながら、自身の将来について考える時間を持ちました。しかし、兄の草野球チームでのプレーをきっかけに再び野球への情熱が戻り、2023年5月にはベースボール・チャレンジ・リーグ（BCリーグ）の新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに練習生として入団を果たしました。

BC新潟時代

BCリーグに加入した伊藤は、2023年のシーズン中に選手登録され、その名を知られることとなりました。特に、8月と9月には月間MVPに輝くなど、その活躍は目覚ましく、41試合に出場して打率.336、4本塁打、32打点を記録しました。さらに、横浜DeNAベイスターズとの交流戦にもBCリーグ選抜として出場し、3安打を記録。これらの活躍が認められ、2023年10月のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けるに至りました。

2023年11月にはヤクルトと仮契約を結び、背番号67が決まりました。これによって新潟からの支配下指名は、2018年の知野直人以来の出来事となり、球団史上最高順位での指名となりました。

ヤクルト時代

ヤクルトに所属する伊藤の特徴は、遊撃手としての俊秀な守備力です。50mを6秒で走る俊足を活かし、広い守備範囲と110mの強肩を武器としています。また、外野を守る能力も持ち合わせており、監督やスカウトからも高く評価されています。特に、BCリーグの監督は「BCリーグで一番のショート」と称賛し、その守備力は一軍でも通用するほどだと評価しています。

さらに、打撃も堅実でしぶといスタイルを持つ彼は、今後の成長が期待されている選手です。

人物

伊藤は内気な性格であり、人前で話すことが苦手です。ヤクルトとの会見でも、スカウトに助けられながら対応する姿が見られました。幼少期にはサッカーもしており、現在でもリフティングの技術が高いという一面も見せています。彼の多様なスポーツ経験が、野球のプレースタイルにも良い影響を与えていると言えるでしょう。

初記録と背番号

2024年5月11日には、対読売ジャイアンツ戦でプロ初出場を果たしました。彼の背番号は36（2023年）から67（2024年以降）へと変わり、今後の活躍が期待されています。

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