伊藤薫 (ドラマー)

伊藤薫: 日本のドラマーと舞台監督

伊藤薫（いとう かおる）は、1954年4月10日に福岡県で生まれた日本のドラマーおよび舞台監督です。彼の身長は183cmで、血液型はO型です。同姓同名の作詞家・作曲家の伊藤薫とは異なる人物です。彼の音楽キャリアは長く、多岐にわたるバンド活動とともに、舞台監督としてもその才能を発揮してきました。

バンド歴とプロデビュー前

伊藤は高校時代に田中信昭（ベース、ボーカル)、田中一郎（ギター、ボーカル）と共にバンド「リンドン」を結成し、1973年には東京に進出しました。1974年5月にリンドンとしてデビューシングル『陽気な雨 b/w タンポポ・ガール』をリリースし、事務所は当時アリスが在籍していたヤングジャパンです。伊藤はドラムだけでなくボーカルも担当していましたが、1976年にバンドは解散。

チューリップとオールウェイズへの道

1977年にはヤングジャパンに残りながら舞台の裏方の仕事をしながら、板倉雅一と共に新バンド「Hot Menu」を結成しました。しかし、このバンドもメジャーデビュー寸前で解散。1979年にヤングジャパンを退社し、1980年には脱退した上田雅利の推薦を受けて「チューリップ」に加入しました。彼はこのバンドで7枚のオリジナルアルバムと12枚のシングルを発表するなど、多くの成功を収めました。

1985年、チューリップを脱退し、安部俊幸や姫野達也と共に新しいバンドを結成する準備を始めます。1986年には風祭東を加え、「オールウェイズ」を結成。キングレコードと契約し、10月21日にシングル『好きさ b/w Your Love』とファーストアルバム『Always Be True』でデビュー。

脱退後の活動

1989年にオールウェイズを脱退した後、伊藤はしばらく音楽活動を休止。その後は辻村ジュサブローの人形芝居や片岡仁左衛門の舞台「ハムレット」などに携わり、デビュー以来数々のアーティストの舞台監督を務めました。具体的にはGAOや荒井由実、東京スカパラダイスオーケストラ、梁邦彦などの舞台を手掛けています。

さらに、女優の洞口依子と映像作家の石田英範によるウクレレユニット「PAITITI」にも参加し、レコーディングやライブパフォーマンスにおいてパーカッションやドラム、ボーカルを披露しました。

2011年8月には自らのバンド「リンドン」の曲を演奏する機会も持ち、音楽の道を歩んでいます。

使用機材

伊藤のドラム機材も多様で、1980年から使用していたSlingerland Magnum XM6（イエロー、6点セット）や、バッテリーからエレクトリックドラムまで様々なモデルを取り入れています。特に、TAMA Artstarシリーズのドラムは彼の演奏スタイルに深く根付いています。

こうして伊藤薫は、バンド、舞台、音楽制作において多岐にわたって活躍し、その音楽人生は日本の音楽シーンにおいて重要な存在となっています。

もう一度検索