伊豆シャボテン動物公園

伊豆シャボテン動物公園

伊豆シャボテン動物公園は、静岡県伊東市の大室山北東側に位置し、サボテンや様々な動物が中心となったテーマパークです。1959年に開園され、当初は「伊豆シャボテン公園」という名称でしたが、2016年に現在の名称に改称されました。この公園は、伊豆シャボテンリゾート株式会社の傘下で運営されています。

公園の特徴

この公園の最大の魅力は、サボテンと動物という独自のテーマにあります。園内には、南アメリカ、アフリカ、マダガスカル、メキシコといった異なる地域に分かれた5つの温室があり、多数のサボテンや多肉植物が展示されています。また、カンガルーやカピバラなどのかわいい動物たちが暮らしており、特にカピバラは露天風呂に入る習慣があることで知られています。これは1982年の寒い冬に、飼育員が掃除の際に使ったお湯が偶然、カピバラたちの癒しスポットとなったことから始まりました。

カピバラたちは特に冬の風物詩として、ゆず湯や温泉入浴イベントが定期的に開催されています。これにより、お客様は温かいお湯でリラックスしているカピバラの姿を観察することができ、人気のスポットとなっています。

生物多様性の保護

園内ではリスザルやクジャクも自由に歩き回っており、観光客が自然に触れ合うことを奨励しています。リスザルは、樹木の害虫駆除に貢献しつつも、好奇心旺盛な性格で、時折観光客の荷物を漁ってしまうことがあるため、注意が必要です。

公園のシンボルとして、半獣半鳥の「荒原竜」の像が立っています。この像は非常にユニークで、多くの訪問者の注目を集めています。また、園内は特撮作品のロケ地としても知られ、小学校の移動教室や家族旅行などで多くの人々に訪れられています。

アトラクションとイベント

動物の飼育に加え、伊豆シャボテン動物公園ではさまざまなアトラクションやイベントも楽しむことができます。チンパンジーのショーは1981年から行われており、竹馬の特技を披露するピンキーちゃんなどが観客を魅了します。さらに、特別なイベントとしてカピバラの露天風呂協定に基づくコラボイベントがあり、全国の動物園と共同でスイカ早食い競争や長風呂対決が行われます。これらは家族連れや動物好きな方々にとって、見逃せないイベントとなっています。

施設情報

訪れる際の利便性も考慮され、園内にはレストランやショップがあり、食事やお土産も楽しめます。森のどうぶつレストランでは、地元の食材を使用した料理が提供されており、また宿泊施設『伊豆シャボテンヴィレッジ』も完備されています。プチホテルやグランピングが楽しめる施設で、動物たちと過ごす特別な体験ができます。

おわりに

伊豆シャボテン動物公園は、サボテンや動物たちと触れ合うことができる心温まる空間を提供しています。自然の中で生きる生物たちの姿を間近で見ることができるこの場所は、訪れる全ての人にとって貴重な体験となることでしょう。家族や友人との素敵な思い出を作るにはぴったりなスポットです。

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