伊豆箱根鉄道駿豆線

駿豆線（すんずせん）

駿豆線は、静岡県三島市に位置する三島駅から、伊豆市の修善寺駅までを結ぶ伊豆箱根鉄道の路線です。この路線は、愛称「いずっぱこ」として広く親しまれています。名前の由来は駿河国と伊豆国を表しており、駿豆電気鉄道の跡地に建設されたことに起因しています。

路線の概要

駿豆線は全長19.8kmで、13駅が設置されています。営業運行は単線で行われ、全線が直流1500Vで電化されています。運行形態として特急列車が運行されており、最高速度は85km/hです。特急「踊り子」は、平日1日2往復、土日には3往復運行され、全席が指定席となります。しかし、駿豆線内の相互発着の場合は、座席は未指定となるため注意が必要です。また、特急券は修善寺駅で購入できますが、駿豆線区間の利用は特急料金が設定されています。

普通列車は日中約20分おきと、朝のラッシュ時には8-12分おきに運行されています。基本的には三島駅と修善寺駅を直通で結ぶ形ですが、朝に特定の列車が設定されています。過去には、一部で快速列車が走っていましたが、今は設定されていません。

利用状況

最近の駿豆線は、輸送量が減少傾向にあります。詳細な輸送実績は国土交通省の鉄道統計年報で確認できます。営業成績も同様に、過去のデータを基にしており、特に最高値と最低値を色で区別して表示しています。

使用車両

2021年現在、駿豆線では主に7000系と3000系の自社車両が運行されています。7000系は3両編成、特急列車には5両編成が利用されます。特に、3000系の一部は「ラブライブ!サンシャイン!!」などアニメとコラボレーションしたラッピング車両も存在します。

設備

駿豆線の架線は片持ち式が大部分を占めており、踏切は72箇所が設置されています。全て第1種踏切で、交通量の多い場所には踏切支障報知装置があります。

歴史

駿豆線の始まりは1898年に遡り、当初は温泉地へ移動するための客輸送を目的として建設されました。設計段階では沼津を起点にする計画でしたが、三島周辺の住民が土地を提供し、現在の起点が定まった経緯があります。
また、1934年に丹那トンネルが開通するなど、輸送路線として重要な役割を果たしてきました。

現在の取り組み

駿豆線では観光イベントや企画を増やし、特急「踊り子」の新しい運行サービスや特別塗装車の運行も行っています。また、連絡運輸とICカードの導入に向けた準備も進められています。

キャラクター

駿豆線のイメージキャラクター「修善寺まきの」や「ライネコ」なども存在し、地域の観光や鉄道の魅力を発信する一環として様々なイベントに参加しています。

駿豆線は単なる交通手段だけでなく、地域の文化や観光にも深く根差した大切な存在です。

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