伊達宗恒

伊達宗恒

伊達宗恒（だて むねつね）は、江戸時代後期の仙台藩において、一門第二席という重責を担った亘理伊達家の第12代当主です。彼の生涯は、藩政への貢献と家格の維持に尽力したものでした。

生涯

享和3年（1803年）に、亘理伊達家第11代当主・伊達宗賀の息子として生まれました。幼名は兵力（へいりき）と名付けられました。文化12年（1815年）2月1日には、仙台城で元服の儀式を行い、当時の藩主であった伊達斉宗から偏諱を授かり、宗恒と名乗るようになりました。

文政4年（1821年）4月11日、伊達宗秩の娘と結婚し、夫婦となりました。文政7年（1824年）5月5日、父である宗賀の隠居に伴い、家督を相続し、亘理邑主としての地位を引き継ぎました。

文政10年（1827年）11月には、病に臥せっていた藩主・伊達斉義を見舞うため、江戸へ赴きましたが、その滞在中に斉義が死去するという事態に見舞われました。

文政11年（1828年）1月28日、新たな藩主となった伊達斉邦が家督相続の御礼を述べる際、宗恒は江戸城にて将軍・徳川家斉に拝謁する機会を得ました。

天保2年（1831年）には、嫡男である兵力（後の邦実）と、前藩主・伊達斉義の娘である佑姫との婚姻が成立しました。天保7年（1836年）には、亘理伊達家の初代である伊達成実の父、伊達実元の霊廟を菩提寺である大雄寺に建立しました。

弘化3年（1847年）、病のため、嫡男である兵力に当主代行を願い出て、藩から許可を得ました。そして、弘化4年（1848年）12月、隠居し、家督を邦実に譲りました。文久元年（1861年）3月18日に死去。享年59歳でした。

参考文献

『仙台人名大辞書』
『宮城県姓氏家系大辞典』
『續徳川實紀』
『亘理町史』

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