伊達昌司

伊達 昌司（だて まさし）

伊達昌司は1975年8月23日に神奈川県川崎市高津区で生まれた元プロ野球選手であり、現在では東京都立雪谷高等学校で教鞭を執っている。投手として活躍し、右投右打のスタイルで知られる。

来歴・人物

プロ入り前

伊達は小学1年生の時に野球を始め、法政二高での活動が特に注目された。彼は同じく野球の道を歩んだ田中亮司と共に主戦投手として、2年生の秋には関東大会でベスト8、春には準優勝を果たした。そして、法政大学に進学すると、真木将樹や田中との連携により、チームの投手陣を支えた。彼のパフォーマンスは父である伊達泰司がロッテのスカウトとして見守る中でのもので、東京六大学野球リーグでの通算成績は30試合に登板し、8勝2敗、防御率1.71という素晴らしいものであった。

法政大学卒業後、伊達はプリンスホテルに所属して2000年の都市対抗野球で補強選手として先発し、その後廃部となると、同僚たちと共にプロ入りを決意する。2000年度のドラフトでは阪神タイガースに2巡目指名を受け、入団を果たした。社会人出身ながら逆指名制度を利用せずに指名された唯一の選手となった。

阪神時代

阪神タイガースでは、2001年にルーキーとして先発とリリーフで活躍を見せる。特に記憶に残るのは、6月17日の横浜ベイスターズとの試合でのプロ初先発であり、5回2失点という成績で初勝利を達成した。この試合は1984年の池田親興以来、17年ぶりに阪神の新人選手がプロ初先発初勝利を挙げた試合となる。

その年、伊達は28試合に登板し、4勝3敗、防御率3.75を記録。2002年には中継ぎとして41試合に登板し、防御率は3.32。また、シーズンオフには中村豊と下柳剛とのトレードで日本ハムファイターズに移籍した。

日本ハム時代

2003年の開幕戦ではプロ初セーブを取得し、抑えとしての活躍が期待されたが、故障によりシーズン途中で戦線離脱。その後復帰するものの、中継ぎとしての起用が続いた。51試合に登板し、防御率は2点台を達成した。

2004年はさらなる飛躍が期待されたが、再度の故障により19試合の登板にとどまった。2005年3月には金銭トレードで読売ジャイアンツに移籍した。

巨人時代

巨人に移籍した後、2005年は僅か7試合の登板であり、十分な活躍はできなかった。2006年に至っては、一軍登板なしで終わり、その後戦力外通告を受けて現役を引退することとなった。

引退後の活動

引退後は教員免許を取得するため法政大学で学び、2019年度より東京都立雪谷高等学校で教員として教壇に立つ。野球部助監督として、若手指導にも力を入れており、社会科を担当している。資格取得にも熱心で、パソコン検定試験準2級やマイクロソフトオフィススペシャリストのオフィスマスターを取得するなど、教育に対する熱意を持って取り組んでいる。

また、2011年には日本学生野球協会の適性審査を受け、指導者としても認定を受け、各高校の野球部で指導を行っている。彼の経験と知識を活かし、次世代の選手たちを育成し続けることが期待されている。

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