伍藤忠春

伍藤忠春氏は、1950年1月9日生まれの日本の官僚です。厚生労働省に入省後、様々な要職を歴任し、日本の医療・福祉政策に大きく貢献しました。

1972年に九州大学法学部を卒業後、1973年に厚生省に入省しました。その後、社会保険庁年金保険部計画課課長補佐、外務省在タイ日本国大使館一等書記官、厚生省大臣官房人事課課長補佐、厚生省大臣官房総務課広報室長、厚生省大臣官房政策課企画官、総務庁長官官房参事官、厚生省年金局企業年金課長、厚生省障害保健福祉部企画課長、厚生省児童家庭局企画課長、厚生省社会援護局企画課長などを歴任しました。これらの役職を通して、年金制度、国際協力、人事、広報、政策立案、障害者福祉、児童家庭福祉、社会援護など、多岐にわたる分野で手腕を発揮しました。

2001年には厚生労働省大臣官房審議官（老健・健康担当）に就任し、高齢者保健福祉や健康政策に携わりました。2002年には社会保険庁次長となり、社会保険制度の運営に尽力しました。2003年には厚生労働省雇用均等・児童家庭局長に就任し、雇用における男女平等や児童福祉の向上に貢献しました。

2005年には長寿社会開発センター理事長に就任し、高齢化社会における課題解決に取り組みました。2007年にはエス・エム・エスの取締役にも就任し、民間企業での経験も積んでいます。2010年からは日本製薬工業協会理事長を務め、薬価制度に関する議論において、厚生労働省の方針に反対する声明を出すなど、業界の代表として強いリーダーシップを発揮しました。特に、画期的な抗がん剤であるオプジーボの薬価引き下げ問題では、その姿勢が注目されました。

2017年には日本パラスポーツ協会の評議員となり、障がい者スポーツの振興にも貢献しました。2021年にはわかもと製薬の監査等委員である取締役に就任し、企業の健全な経営を支えています。

その他、日本障がい者スポーツ協会副会長、湘南シーサイドカントリー倶楽部理事長、全国心身障害児福祉財団理事長、臨床治験促進機構顧問、NHK[[厚生文化事業団]]理事、日本パラリンピック委員会運営委員会委員、日本スポーツ仲裁機構評議員、長寿科学振興財団評議員、松の花基金理事など、多くの役職を歴任し、医療、福祉、スポーツなど幅広い分野で活躍しています。

伍藤忠春氏は、長年の官僚としての経験と、その後の多様な分野での活動を通して、日本の社会福祉の向上に多大な貢献をした人物と言えるでしょう。

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