会津小鉄会

会津小鉄会について

会津小鉄会（あいづこてつかい）は、京都市左京区に本部を構える博徒系の指定暴力団であり、2023年12月の時点で約40人の構成員を持っています。

組織の歴史

会津小鉄会は、幕末の侠客で知られる上坂仙吉（会津小鉄）によって1868年に結成されました。初代会長である仙吉が1886年に亡くなると、彼の実子である上坂卯之松が二代目会長を引き継ぎます。しかし卯之松も1935年に死去し、その名跡は一旦途絶えました。

1975年、初代の系譜を受け継いだ中島会の若頭である図越利一が、周囲の合意を得て「三代目会津小鉄会」として名跡を復活させました。その後、組織は成長を続けましたが、2017年には内部で分裂が起こりました。分裂後、2021年4月までに京都府警察が確認したところ、2つの「七代目会津小鉄会」が存在していたことが明らかになっています。

2019年、金子利典が会長である一方の七代目会津小鉄会が、京都府公安委員会によって指定暴力団として正式に公示されました。かつては構成員が600人以上に達したこともありましたが、組織全体の縮小が進み、2017年の分裂直前には約100人となっていました。最盛期の1993年にはなんと1,600人もの構成員を有していたと言われています。

近年の動向

2020年までの勢力範囲は主に京都府内でしたが、その後の報告では北海道にも進出しているとのことです。一方で、北海道警察による情報では2022年末時点でその存在が確認されていないため、現在の勢力状況には疑問が残ります。

2021年には、京都市下京区にあった元本部事務所の建物が不動産業者に売却され、その後解体されました。土地は任天堂創業家が運営する財団に買収され、芸術家の創作拠点として整備されることになると報じられています。

また、2024年には高山義友希が八代目会長に就任し、初めて山口組の直系組長が別の組織のトップに転出する事例が生まれました。このように、会津小鉄会は伝統的な暴力団の枠を超え、組織の形を進化させ続けています。

組織の構成

会津小鉄会の現在の組織構成は以下のようになっています。

• - 会長: 金子利典（本名: 金元）
• - 若頭: 原田昇（心誠会会長）
• - 本部長: 新原徹（新原組組長）
• - 舎弟頭: 石本省二（石本組組長）
• - 組織委員長: 前田剛

他にも多くの若頭補佐や幹事が存在する大規模な組織です。また、いくつかの傘下団体として、心誠会や新原組、いろは会などが存在します。

結論

会津小鉄会は、1868年に創設以来、数世代にわたって運営されてきた老舗の暴力団です。その歴史の中で数々の困難を乗り越え、今日もなお組織として機能しています。暴力団の形態が変わる中で、今後もどのような展開を見せるのか注目されます。

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