会津豊川駅

会津豊川駅（あいづとよかわえき）

会津豊川駅は、福島県喜多方市豊川町字一井に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）磐越西線の駅です。1面1線の単式ホームを持つ地上駅で、駅舎やトイレは設置されていません。会津若松駅が管理する無人駅となっています。

概要

この駅の特徴は、停車する列車の少なさです。朝夕の一部と日中の1本を除き、普通列車も通過します。利用できる列車は1日に上下5往復のみという、非常に限られた運行形態となっています。

歴史

会津豊川駅は、1934年（昭和9年）に開業しました。当時、会津地方に気動車が導入され、短区間での運行が開始されたことが背景にあります。バスとの競合を意識し、駅を増設する形で設置されました。

そのため、長距離を運行する列車は通過し、区間運転の列車のみが停車する駅として運用が開始されました。同様の経緯を持つ駅は、戦時中の石油消費規制で気動車が廃止された際に一緒に廃止されたり、戦後の運行形態の変化で全列車が停車する通常の駅になったりするケースが多く見られました。しかし、会津若松 - 喜多方間には、会津豊川駅を含め、当初の運行形態を維持したまま、一部の列車のみが停車する駅が残存しています。

年表

1934年（昭和9年）11月1日：鉄道省の駅として開業。
1945年（昭和20年）6月10日：休止。
1946年（昭和21年）6月10日：再開業。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
2012年（平成24年）3月17日：ダイヤ改正により電車の一部が気動車化に伴い、日中1往復が追加停車。
2024年（令和6年）10月1日：えきねっとQチケのサービスを開始。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅舎やトイレなどの設備はありません。あいづ統括センター（会津若松駅）が管理する無人駅となっています。

利用状況

「福島県統計年鑑」によると、2000年度から2004年度の1日平均乗車人員は以下の通りです。駅周辺には集落があり民家も点在していますが、停車する列車が少ないため、乗車人員は少ない状況です。

駅周辺

豊川町の集落の中に位置しています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■磐越西線（一部列車のみ停車）

姥堂駅 - 会津豊川駅 - 喜多方駅

参考文献

曽根悟（監修）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）「磐越東線・只見線・磐越東線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第6号、朝日新聞出版、2009年8月16日。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

駅の情報（会津豊川駅）：JR東日本

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