住友元夫

住友元夫

住友元夫（すみとも もとお、1912年1月1日 - 2005年7月28日）は、日本の実業家であり、学位は工学博士（東京大学）です。第16代当主である住友吉左衛門友成男爵の弟として、住友家の一員でした。父は住友友純であり、長男の芳夫は住友家第17代当主となっています。住友金属工業専務、住友精密工業会長などを歴任し、日本の産業界に貢献しました。

来歴

1912年1月1日に生まれた住友元夫は、1936年に京都帝国大学理学部物理学科を卒業しました。その後、1946年に住友金属工業に入社し、実業界でのキャリアをスタートさせます。1962年11月には取締役中央技術研究所所長に就任し、常務を経て、1970年11月には専務に就任しました。1972年11月には相談役となり、住友精密工業会長に就任しました。後に両社の監査役も務めています。

技術者としても優れた能力を発揮し、1953年3月27日には「復元現象の研究」により東京大学から工学博士の学位を授与されました。さらに、「ガスタービン並びにジェットエンジン用翼材の生産技術の確立」によって大河内記念賞を受賞するなど、その功績は高く評価されています。

家族

住友元夫の家族構成は以下の通りです。

父：第15代当主 住友友純（徳大寺家から住友家に入家）
母：満寿（12代当主 住友友親の長女）
妻：寿枝子（旧小浜藩主家 酒井忠克伯爵の七女）
長男：芳夫（1943年9月3日 - ）（兄・友成の養嗣子となる。妻 武子は、福井松平家分家の旧子爵 松平慶民の息子 松平永芳の娘）
孫：隆道（1976年2月9日 - ）
孫：容子（1977年1月26日 - ）
二男：信夫（1945年生、妻 英子は、藤田観光会長 松山緑の長女）
孫：威夫（1974年生）
孫：律夫（1976年生）
長女：喜代子（大日本印刷社長 北島義俊に嫁ぐ）
* 二女：登美子（日本板硝子の岩尾正に嫁ぐ）


このように、住友元夫は、住友家の一員として、また技術者・経営者として多岐にわたる分野で活躍し、その功績は今日でも高く評価されています。

系譜

他家との関連

皇室との関連

東山天皇の男系七世子孫です。東山天皇の孫（閑院宮直仁親王の子）で鷹司家を継いだ鷹司輔平の男系後裔。
詳細は皇別摂家#系図も参照のこと。

脚注

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