佐々木隆 (ミュージシャン)

佐々木 隆

（ささき たかし、1956年8月27日生まれ）

日本の音楽シーンで活躍するドラマー。特に、フュージョンバンド、カシオペアの初期メンバーとして知られています。

来歴

佐々木氏は、東京都杉並区西荻窪に実家を持ち、学業は日本大学第二中学校・高等学校を経て日本大学芸術学部を卒業しています。大学在学中からすでに音楽活動に深く関わっており、伊東たけし氏や笹路正徳氏といったミュージシャンたちと共にジャズ・フュージョン系のバンドを結成。都内のライブハウスを中心に精力的な演奏活動を行っていました。

彼のキャリアにおける大きな転機となったのは、1977年のカシオペアへの参加です。当時、カシオペアがヤマハ主催のアマチュア・バンド・コンテスト「EastWest '77」に2回目の出場を目指すにあたり、バンド内で行われたオーディションを経てメンバーに加わりました。これを契機に、他のメンバーと共にプロミュージシャンとしての道を真剣に志すようになります。

カシオペアは、1979年5月25日にアルバム『CASIOPEA』でレコードデビューを果たし、一躍注目を集めました。しかし、同年11月に発表された次作『SUPER FLIGHT』の発売後、音楽性の相違が生じたため、佐々木氏はバンドを離れることになりました。

カシオペア脱退後も、佐々木氏はドラマーとして多岐にわたる活動を展開しました。自身のリーダーグループを立ち上げたほか、ジャズ・ギタリストである宮野弘紀氏のグループに参加するなど、様々なプロジェクトに関わります。また、ベーシストの鳴瀬喜博氏とは「ナルササ」というユニットを組み、活動しました。自身のバンド「DAZZLE」では、ベーシストの小山卓氏、ギタリストの中山隆司氏と共に演奏。さらに、ベーシストの武士守廣氏とのデュオ「Ratio」でも活動するなど、その音楽性は広がりを見せました。これらの活動の主な拠点の一つとして、八王子市のライブハウス「X.Y.Z.→A 」をホームグラウンドとしていました。

現在も精力的に活動を続けており、岡崎猛氏、仮谷克之氏と共に岡崎トリオのメンバーとして演奏を行っています。

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