佐伯俊道

佐伯俊道のプロフィールと活動

佐伯俊道（さえき としみち、1949年3月8日生まれ）は、日本を代表する脚本家であり、東京都に生まれ育ちました。彼の父親は国際原子力機関（IAEA）の職員であり、国際的な環境で成長しました。1971年に公務執行妨害で逮捕され、学習院大学文学部哲学科を中退するという波乱のスタートを切った彼は、その後、映画とテレビの制作に携わる道を選びます。

初期のキャリア

学生運動から身を引いた後、佐伯は東京ムービーに入社し、長浜忠夫監督の下で演出助手としての道を歩み始めます。ここでは『新オバケのQ太郎』などのアニメ制作に参加しましたが、すぐに文芸部への移籍を希望しました。しかし空きがなかったため、やむを得ず会社を退社。その後、ストリップ劇場の関係者としての経験を経て、1972年に東映東京撮影所と契約。そこでは、助監督として内藤誠、野田幸男、舛田利雄、長谷部安春、鈴木則文、石井輝男らの影響を受けながら技術を磨きました。

1980年には『大激闘マッドポリス'80』で主任助監督に昇進し、続編『特命刑事』ではB班監督を担当。1983年にフリーランスとなり、脚本家として新たなキャリアをスタートします。

脚本家としての活動

フリーランスになった佐伯は、主に日活ロマンポルノやテレビドラマの脚本を手掛けるようになりました。特に荒井晴彦、高田純、一色伸幸とともに企画製作会社ブレーントラストに参加したことは彼のキャリアに重要な影響を与えました。しかし社内の問題から新たに設立されたメリエスに所属することとなり、その後、メリエスの倒産を経験します。その苦境を経て、佐伯は自身の会社エフ・デザインを設立。

2019年からは日本シナリオ作家協会の理事長として、若手シナリオ作家の育成にも力を入れています。

主な作品

佐伯俊道のテレビドラマや映画での活動は多岐にわたります。NHKの『新・半七捕物帳』や『病院』、日本テレビ系『大激闘マッドポリス'80』や『松本清張スペシャル・鬼畜』、フジテレビ系『名探偵 明智小五郎シリーズ』など、多くのヒット作にその名が刻まれています。また、TBS系やテレビ朝日、テレビ東京においても様々なジャンルの作品での脚本を担当しています。

映画の分野でも、『若妻24時間暴行』や『悪魔の部屋』など、多様なジャンルで脚本を手掛けており、その作品群は多くの観客に影響を与えています。

著書

著作も多数あり、『フィレンツェの風に抱かれて』や『天使のように生きてみたい』など、シナリオライターとしての経験を元に書かれた書籍は、彼の視点からのストーリー作りの過程が垣間見える作品となっています。希望の光や、人生におけるさまざまな要素をテーマにしており、読者に思考を促すものとなっています。

今回、佐伯俊道氏の経歴や業績を通じて、多様なジャンルでの才能と影響力を持った脚本家としての姿が鮮明に伝わります。今後の活躍にも期待が寄せられています。

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