佐伯市道山際線

佐伯市道山際線

佐伯市道山際線は、大分県佐伯市に位置する全長0.5kmの市道です。国道217号大手前交差点から山手に伸びるこの道は、佐伯の歴史と文化を今に伝える重要な役割を担っています。

歴史と文学の道

この道は、かつて毛利氏が治めた城下町の東麓を走っており、その面影を色濃く残しています。特に、明治時代の小説家、国木田独歩が教師として佐伯に赴任した際に下宿していた場所としても知られ、「歴史と文学のみち」という愛称がつけられています。1986年には、「日本の道100選」に選定され、大手前交差点付近には顕彰碑が建てられています。

歴史的景観を守る街路

都市計画事業によって道路が拡幅された際、石畳の歩道やクロマツ並木、電線の地中化などが整備され、歴史的な景観と調和した美しい街路が形成されています。沿道には、佐伯城三の丸櫓門や武家屋敷跡、藩主の菩提寺である養賢寺など、数多くの史跡や文化財が点在しています。

主な沿道施設

佐伯城三ノ丸櫓門

佐伯城三の丸御殿の正門として、1638年に建てられました。大分県指定有形文化財に指定されています。

矢野龍渓生家跡

文学者、政治家、ジャーナリストとして活躍した矢野龍渓の生家跡です。現在は佐伯小学校の敷地内となっており、石碑が建てられています。

安井

佐伯藩の藩医であった今泉元甫が掘った井戸の一つで、国木田独歩の作品にも登場します。元甫が掘った3つの井戸は「今泉元甫の三義井」と呼ばれています。

山際史跡広場

江戸時代には上級武士の屋敷が建ち並んでいた場所で、武家屋敷の礎石などを活かして整備された広場です。

茶室 汲心亭

「お茶を汲むということはお客様に心を汲んで接待する」という考えから名付けられた茶室です。抹茶を有料で楽しめます。

城下町佐伯 国木田独歩館

国木田独歩が下宿していた場所を資料館として公開しています。独歩の生涯や作品に関する資料が展示されています。

養賢寺

佐伯藩主であった毛利家の菩提寺で、歴代藩主の五輪塔が残されています。

アクセス

佐伯市道山際線へは、JR佐伯駅から徒歩でアクセスできます。また、周辺には駐車場もいくつかあります。


佐伯市道山際線は、歴史と文化が薫る魅力的な道です。散策しながら、佐伯の歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

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