佐倉機関区

佐倉機関区

佐倉機関区は、かつて千葉県佐倉市にあった日本国有鉄道（国鉄）および日本貨物鉄道（JR貨物）関東支社の車両基地でした。

概要

配置車両に表示される略号は、佐倉の「佐」から構成されていました。主にディーゼル機関車が配置され、国鉄時代には千葉地区の旅客・事業用列車も担当していましたが、国鉄分割民営化直前に田端運転所に移管されました。民営化後は、鹿島方面への貨物列車を中心に担当していました。

配置車両

JR貨物時代

DD51形ディーゼル機関車
DE10形ディーゼル機関車

国鉄時代

蒸気機関車
5500形（在籍1931年）
8620形（在籍1931年-1969年）
6760形（在籍1932年-1943年）
C10形（在籍1934年－1936年）
C11形（在籍1934年－1936年）
C50形（在籍1939年-1943年）
1000形（在籍1947年）
C58形（在籍1948年-1969年）
C57形（在籍1963年-1969年）

歴史

1894年（明治27年）7月20日：総武鉄道（現在の総武本線）開業に併せて本所機関庫佐倉分庫として開設。
1907年（明治40年）9月1日：総武鉄道の国有化により官鉄に移管。
1920年（大正9年）7月1日： 千葉機関庫佐倉分庫に改組。
1932年（昭和7年）3月11日：千葉機関庫佐倉分庫より佐倉機関庫に改称。
1936年（昭和11年）9月1日：佐倉機関区に改称。
1950年（昭和25年）8月1日：地方組織改正により千葉鉄道管理局の管轄とされる（民営化まで）。
1961年（昭和31年）2月：千葉機関区（初代）の廃止に伴い、所属機関車の大半が当区に転入し、県内唯一の機関区となる（千葉局の機関車配置数では新小岩機関区が最大）。
1969年（昭和44年）
1月24日：千葉局無煙化にそなえ、ディーゼル機関車（DL）DE10が配置。
12月11日：'44.10の千葉局無煙化完了による休車指定の残存蒸気機関車が全て廃車となり、DL区となる。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR貨物が継承。関東支社の管轄となる。木更津支区はJR東日本に移管。
1997年（平成9年）3月21日：新設された千葉機関区（2代目）に車両配置を移管して廃止。

木更津支区

国鉄時代は木更津支区も佐倉機関区で管轄していましたが、佐倉機関区がJR貨物に承継されるのに伴い幕張電車区に移管されました。その後、千葉運転区木更津支区への変更を経て、現在は幕張車両センター木更津派出となっています。民営化後も、JR東日本所属のDE10形が佐倉に常駐していましたが、佐倉機関区の廃止に伴い木更津常駐に変更されました。

国鉄時代に配置された蒸気機関車はB10形、1070形、C12形です。

現在

現在は佐倉機関区から移管された千葉機関区も車両配置がなくなり、鹿島方面の貨物列車は電気機関車が牽引しています。機関区跡地は駐車場などとして活用されており、2022年時点ではパチンコ店の駐車場として利用されています。

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