佐怒賀正美

佐怒賀正美について

佐怒賀正美（さぬか まさみ）は、1956年に茨城県古河市で誕生した俳人です。彼は、俳句の結社「秋」を主宰しており、妻は歌人の橋本喜典の長女です。彼の俳句人生は、様々な師と出会い、数多の句集を発表することで彩られています。

学歴と職歴

佐怒賀は、茨城県立古河第三高等学校を卒業後、東京大学の文学部仏文科を修了しました。卒業後は小学館の辞典編集部に勤務し、2014年には早期退職を果たしました。中学時代に俳句を知ったことで、その後の彼の人生に大きな影響を与えました。特に、俳句研究賞を受賞した牧辰夫との出会いが起点となり、大学時代には東大生俳句会や東大本郷句会に参加し、多くの俳人たちから指導を受けました。

彼は1978年に石原八束が主宰する「秋」に入会し、以後、俳句の深い世界に足を踏み入れることとなります。さらに1990年には有馬朗人の主宰する「天為」の創刊にも参加し、俳句界での地位を確立していきました。彼は「秋」の副主宰を経て、2006年には主宰となり、著名な俳人としての存在感を増しました。また、彼は第74回現代俳句協会賞を受賞するなど、その才能を広く認められています。

現在の活動

現在、佐怒賀は「秋」の主宰として活動を続けており、それに併せて「天為」の特別同人、インターネット句会「椨の木句会」の主宰も務めています。また、現代俳句協会の副会長として、東京都区現代俳句協会副会長、全国俳誌協会顧問、さらには日本現代詩歌文学館の評議員や日本文藝家協会、日本ペンクラブの会員としても活躍しています。彼の幅広い活動は、現代俳句界における重要な役割を果たしています。

彼の句集

佐怒賀正美の作品は数多くの句集として形にされており、彼の俳句の特徴やテーマが色濃く反映されています。主な著作には以下の句集があります：

• - 『句集 光塵』 (1996年、角川書店）
• - 『句集 意中の湖』 (1998年、角川書店）
• - 『句集 青こだま』 (2000年、角川書店）
• - 『句集 椨(たぶ)の木』 (2003年、角川書店）
• - 『句集 悪食の獏』 (2008年、角川書店）
• - 『句集 天樹』 (2012年、現代俳句協会）
• - 『句集 無二』 (2018年、ふらんす堂）
• - 『句集 黙劇』 (2024年、本阿弥書店）

これらの句集は、彼の独自の詩的感性や俳句の新たな側面を探求する姿勢が表れています。

評論活動

さらに、佐怒賀は評論家としても活動しており、2010年には「らくだ日記-石原八束一日一句」を『秋』の7月号で発表しました。彼の評論は、俳句界における深い洞察情報を提供し、他の俳人たちにも影響を与えています。

終わりに

俳人としての佐怒賀正美の足跡は、彼の情熱や献身によって形作られ、現代俳句の発展に寄与してきました。彼の作品や活動は、これからの俳句文化においても重要な意義を持ち続けることでしょう。

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