佐田隆居

佐田隆居

佐田隆居（さだ たかおき）は、戦国時代の武将であり、大内氏の家臣として豊前国宇佐郡佐田城を治めていました。

生涯

佐田氏は宇都宮氏の流れを汲む一族です。

天文20年（1551年）の大寧寺の変で大内義隆が家臣に討たれると、弘治2年（1556年）には大友宗麟が宇佐郡に侵攻。これをきっかけに、隆居は大友氏に従属することになります。

永禄2年（1559年）8月22日、隆居は田原親宏、田原親賢らと共に大友勢豊前方面軍の一員として、毛利元就の調略に応じて挙兵した西郷隆頼や野仲鎭兼らが守る不動岳城、西郷城を攻略しました。

同年9月16日、大友宗麟は親宏、親賢、隆居らに門司城攻撃を命じます。これに対し、毛利元就は嫡男の毛利隆元と三男の小早川隆景らを門司城への援軍として派遣。隆景はまず児玉就方に海上封鎖を指示する一方、乃美宗勝の軍勢を門司と小倉の間に上陸させ、大友勢を攻撃しました。さらに水軍を展開して大友軍の退路を断つなど、巧みな戦術で大友軍を苦境に陥れました。これにより、大友方は退却を余儀なくされます。

しかし、9月26日、軍勢を立て直した親宏、親賢、隆居ら大友軍は再び門司城を攻撃。この戦いで隆居は本丸への一番乗りを果たし、田原親賢から感状を授与されました。また、毛利方の門司城督・波多野興滋や波多野兵庫、須子大蔵丞らを討ち取るという戦果も挙げています。

天正11年（1583年）正月に安心院麟生が反乱を起こした際には、隆居は麟生に本領安堵を条件として帰順を促し、これを受け入れさせました。

大友氏の没落後、佐田氏は福岡藩を開いた黒田氏に仕え、その後は熊本の細川氏に仕えたと伝えられています。

隆居は、激動の戦国時代を生き抜き、大内氏、大友氏という二つの有力大名に仕えながら、最終的には黒田氏、細川氏に仕えるという、時代の流れに翻弄された武将の一人と言えるでしょう。

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