佐竹義幹

佐竹義幹（さたけ よしもと）

佐竹義幹は、江戸時代後期に活躍した武士であり、佐竹氏一門の佐竹西家15代当主、そして久保田藩の大館城代を務めた人物です。寛政3年（1791年）に生まれ、嘉永5年1月27日（1852年2月16日）に62歳で亡くなりました。

生い立ちと家督相続

義幹は、大館城代であった佐竹義種の息子として誕生しました。幼名は長菊、後に元千代と名乗りました。通称は隆之助、石見、大炊助と称し、諱は義隣、後に義幹を用いました。父の義種は、家政の不行き届きを理由に隠居を命じられたため、義幹が家督を相続することとなりました。

大館城代としての活躍

家督を継いだ義幹は、大館城代として久保田藩に仕え、藩主である佐竹義厚、佐竹義睦の二代にわたり藩政を支えました。文政7年（1824年）には、藩主義厚が将軍徳川家斉に拝謁する際に同席し、その重要な役目を果たしました。また、嘉永2年（1849年）には、大館を巡察に訪れた幕府の国目付の供応を担当するなど、幕府との関係においても重要な役割を担いました。

人物像と晩年

義幹は、大館城代として藩政に尽力し、その責任感と行動力から周囲の信頼も厚かったとされています。嘉永5年（1852年）に62歳でこの世を去り、彼の遺志は嫡男である佐竹義茂によって受け継がれました。義茂もまた、父と同様に大館城代として藩政に貢献しました。

系譜

父：佐竹義種（佐竹西家14代当主）
母：今宮義栄の娘
正室：多賀谷氏
子：佐竹義茂（佐竹西家16代当主）



佐竹義幹は、佐竹氏一門の重鎮として、また大館城代として、激動の時代を生きた人物でした。彼の生涯は、当時の武士の生き方や藩政における役割を理解する上で重要な手がかりとなります。

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